こんにちは、現役美容師のKAZUです。
美容師歴も気づけば20年を軽く超えちゃいました。これまで数え切れないほどのお客様の髪を触ってきたけれど、30代を過ぎたあたりから急激に増えるのが「白髪が気になってきた」「美容室に行く時間がなくて市販のカラー剤で染めちゃった」というお悩みです。
ドラッグストアに行くと、ズラリと並ぶヘアカラー剤。「泡タイプ」と「クリームタイプ」、一体どっちを選べばいいの?って迷ったこと、一度はあるんじゃないでしょうか。パッケージには「簡単!」「ツヤツヤ!」なんて魅力的な言葉が並んでいるけれど、現場で毎日お客様の髪をレスキューしている僕から言わせてもらえば……
「ちょっと待った!その選び方、髪をボロボロにする片道切符かもしれないよ?」
今回は、メーカーの広告では絶対に言えない「泡とクリームの真実」を、包み隠さず本音でぶっちゃけます。髪のダメージに怯えている大人のあなた、必読ですよ!
泡カラーの手軽さに潜む大きな罠
まず、みんな大好き「泡タイプ(フォームタイプ)」からいきましょうか。シャンプーみたいにクシュクシュ揉み込むだけで、後頭部までムラなく染まる。忙しい主婦の方や、不器用な男性にとっては救世主のように思えますよね。確かに「自分で染めやすさ」という点では100点満点です。
でもね、美容師の視点から言わせてもらうと、**ダメージ面では圧倒的に危険度が高い**のがこの泡タイプなんです。
泡カラーは誰でも染まるように薬剤が強すぎる
泡カラーって、なんであんなに簡単に誰でも染まると思いますか?
理由はシンプル。テクニックがない素人さんが適当に泡立ててもちゃんと染まるように、**「薬剤のパワー(アルカリ度や脱色力)がかなり強め」**に設定されているからなんです。太くて硬い染まりにくい髪の人でも染まる強さになっているので、細毛の人やダメージ毛の人が使うと、髪への負担はとんでもないことになります。
本来塗る必要のない毛先まで全部痛めてしまう
これが一番の大問題。泡カラーを使うときって、頭全体に泡をもこもこ乗せて揉み込みますよね?
でも、本当に染めたいのって「新しく伸びてきた根元の白髪や黒髪」だけじゃないですか?すでに何度もカラー履歴があって傷んでいる「毛先」にまで、一番強いパワーの薬剤を毎回ベッタリ塗りたくっているわけです。これを数ヶ月に一度繰り返したらどうなるか……想像つきますよね。毛先は水分も油分も失ってスカスカ、パサパサのチリチリヘアー(通称:ビビリ毛予備軍)の完成です。
クリームタイプは面倒だけど髪を守る余地がある
じゃあ、昔からある「クリームタイプ」はどうなのか。ハケを使ってブロッキングして……って、正直めちゃくちゃ面倒くさいですよね。後ろなんて見えないし、腕は疲れるし、慣れてないとムラになる。
でも、髪を綺麗に保ちたいなら、**市販品の中では圧倒的にクリームタイプがおすすめ**です。
「リタッチ(根元だけ染め)」ができるのが最大の強み
クリームタイプの最大のメリットは、「塗りたい場所にだけ薬剤を置ける」ということです。つまり、新しく伸びてきた根元だけに塗って、すでに染まっている毛先には塗らないという「塗り分け」が可能になります。
大人世代の髪の毛は、加齢によってただでさえハリやコシが減っています。そこに毎回全体染めをするのは自殺行為。伸びた部分だけを染める「リタッチ」ができるかどうかが、5年後、10年後の髪の美しさを決定づけるんです。
薬剤が密着するから白髪が浮きにくい
泡に比べてクリームは粘度が高いので、染まりにくい生え際や頭頂部の白髪をしっかり押さえつけて密着させることができます。泡だと弾かれちゃうような頑固な白髪も、クリームならしっかり染まりやすい。染め上がりの持ちや色の深みという点でも、クリームに軍配が上がります。
30代〜50代が絶対にやってはいけない市販カラーのNG行為
ここからはちょっと辛口になりますよ。サロンワークをしていて、「ああ、これやっちゃったか……」と頭を抱えるお客様の共通点をいくつかお伝えします。心当たりがある人は今すぐやめてくださいね!
明るい白髪染めで全体を何度も染め直す
「白髪を目立たせたくないから明るい色にしたい」という気持ちは分かります。でも、市販の明るい白髪染めはブリーチ力がかなり強いです。それを毛先まで毎回塗っていると、髪の毛のタンパク質が破壊されて穴だらけになります。結果、せっかく入れた色も数日で抜け落ち、金髪に近いパサパサの黄色い髪になってしまうんです。
放置時間を勝手に延長する
「しっかり染めたいから、説明書に20分って書いてあるけど40分置いちゃおう!」……これ、絶対にダメです。市販のカラー剤は、規定の時間を過ぎると染毛力は上がらず、ただただ髪を痛め続けるだけの「破壊タイム」に突入します。説明書の時間は厳守してください。
真っ黒な白髪染めでガッツリ染めてしまう
一度市販の強い黒染めや濃いダークブラウンで染めてしまうと、プロである僕たち美容師でも、後から明るく直すのがめちゃくちゃ難しくなります(無理に明るくしようとすると髪が溶けます)。「とりあえず白髪を隠したいから一番濃い色で!」と安易に選ぶのは本当に危険です。
どうしても市販で染めるなら!美容師直伝のダメージ軽減テクニック
「美容師の本音としてはサロンで染めてほしいけれど、どうしても今すぐ染めなきゃいけない事情もある!」そんなあなたのために、ダメージと失敗を最小限に抑えるプロの裏ワザを伝授します。
絶対に「クリームタイプ」を選んで根元だけに塗る
ここまでの話でお分かりの通り、選ぶべきは「クリームタイプ」一択です。そして、欲張って毛先まで伸ばさないこと。合わせ鏡を駆使して、分け目とフェイスライン(顔まわり)の見えている白髪の根元だけを狙い撃ちしてください。後ろは見えないなら無理に染めなくていいです。後ろの根元なんて他人はそこまで見ていませんから!
毛先にはあらかじめトリートメントを塗ってガードする
これ、めちゃくちゃ使える裏ワザです。カラー剤を塗る前に、染める必要のない中間から毛先にかけて、普段使っているヘアトリートメントやヘアオイルをたっぷり塗っておいてください。そうすると、万が一カラー剤が毛先に垂れたり付いたりしても、油分がバリアになって薬剤の浸透とダメージを防いでくれます。
生え際の皮膚にワセリンかニベアを塗る
おでこや耳、首筋に油分の多いクリーム(ワセリンやニベアなど)を厚めに塗っておきましょう。市販の強い染料が地肌に沈着するのを防ぎ、頭皮トラブルを軽減してくれます。
流すときは「乳化(にゅうか)」をしっかり行う
時間が経ってお風呂場で流すとき、いきなりシャンプーでゴシゴシ流していませんか?
お湯を少しだけ頭皮につけて、指先でカラー剤とぬるま湯を混ぜ合わせるように、頭全体を2〜3分優しくマッサージしてください。これを「乳化」と呼びます。乳化をすることで、頭皮についたカラー剤が綺麗に落ちやすくなり、髪全体に薬剤が馴染んで色ムラを防ぎ、ツヤ感もアップします。プロは必ずやっている超重要工程です。
まとめ:一番大切なのは「自分の髪の現在地」を知ること
さて、今回は市販カラーの泡とクリームの違い、そして選び方の真実についてお話ししてきました。
ぶっちゃけた結論をまとめると……
「手軽さを取って髪をボロボロにするリスクを背負うのが泡タイプ」
「手間はかかるけれど、リタッチで髪の体力を残せるのがクリームタイプ」
ということです。大人世代の髪は一度激しく痛んでしまうと、自己再生することは絶対にありません。トリートメントで誤魔化すことはできても、傷んだ部分は切り落とすしかないんです。
もちろん、日々の生活が忙しくて美容室に行けないタイミングがあるのは痛いほどよく分かります。でも、もしあなたが「最近髪がまとまらない」「ツヤがなくなって老けて見える」と悩んでいるなら、その原因は毎回のセルフカラーにあるかもしれません。
市販のカラー剤でどうにかしようと限界を感じたら、どうか一人で悩まずに、信頼できる担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。プロはあなたの髪質、ダメージ履歴、頭皮の状態を全部見極めた上で、最小限のダメージで一番似合う色を作ってくれますからね。
あなたの髪がいつまでも若々しく、艶やかでありますように!
これからも現役美容師ならではのリアルな本音や、髪のお手入れに役立つ裏情報をどんどん発信していきますので、ぜひまたブログを見に来ていただけると嬉しいです。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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