こんにちは、現役美容師のKAZUです。
キャリアも気づけば20年を超え、毎日いろんな世代のお客様の髪を触らせてもらっています。特に30代から50代の大人のみなさん、最近こんな悩み、抱えていませんか?
「昔に比べて髪がパサつくようになった」
「うねりや広がりがひどくて、朝のセットが決まらない」
「ツヤがなくなって、なんだか老けて見える気がする」
そんな悩みを解決しようとネットで検索すると、必ず出てくるのが「髪質改善」という言葉。SNSでも「#髪質改善」でツヤツヤの、まるで鏡みたいな髪の毛の動画がたくさん流れてきますよね。あれを見ると「私もこれやれば、あの頃の美髪に戻れるかも!」って期待しちゃう気持ち、よーく分かります。
でもね、ちょっと待って。ぶっちゃけ言わせてもらうと、今の美容業界の「髪質改善」って、言葉だけが一人歩きしていて、中身がめちゃくちゃグレーなんです。ぶっちゃけた話、だまされている人、本当に多いですよ。
今日は20年のキャリアを持つ僕が、プロの意地にかけて「髪質改善の正体」と「普通のトリートメントとの違い」、そして「結局、あなたの髪には何が必要なのか」を包み隠さず、本音で暴露しちゃいます。ちょっと辛口なことも言うけれど、全部あなたの髪に綺麗になってほしいから。ぜひ最後まで付き合ってくださいね。
髪質改善という言葉の罠に騙されないで
まず、最初にお伝えしておかなければならない冷たい真実があります。それは、「髪質改善」という名前のメニューや薬剤は、この世に存在しないということです。
「えっ、じゃあ私が美容室で見たあのメニューは何なの?」って思いますよね。あれは、各美容室が勝手に名付けた「キャッチコピー」なんです。法律で決まったルールがあるわけでも、美容界で統一された基準があるわけでもありません。つまり、極端な話をすれば、ただの市販レベルのトリートメントを塗って「髪質改善です!」と言い張ることだってできちゃう。これが今の美容業界のリアルです。怖いでしょう?
現在、美容室で「髪質改善」として提供されているメニューは、大きく分けると次の3つのどれかです。
・酸熱(さんねつ)トリートメント
・システムトリートメント(ちょっと贅沢なやつね)
・弱い縮毛矯正(コスメストレートなど)
これらを全部ひっくるめて「髪質改善」と呼んでいるから、お客さん側は「結局、何をするの?」「私の髪にはどれがいいの?」と混乱してしまうわけです。まずは、この「髪質改善という言葉はただの総称である」ということを、しっかりと頭に入れておいてくださいね。
システムトリートメントと髪質改善の決定的な違い
では、みなさんが一番気になっている「普通のトリートメントと何が違うの?」という疑問にお答えしましょう。ここでは、一般的な「システムトリートメント」と、髪質改善の代表格である「酸熱トリートメント」を比較して説明しますね。
一番分かりやすい違いは、「髪のどこに作用するか」と「持ちの良さ」です。
普通のトリートメントは髪の「ファンデーション」
美容室で「トリートメントしますね」と言われてやる、3ステップや4ステップのシステムトリートメント。あれは、髪の表面のキューティクルを整えて、油分や水分を補うものです。お肌でいうところの「スキンケアとファンデーション」ですね。
カサついたお肌に化粧水をたっぷり入れて、クリームでフタをして、ファンデーションで綺麗に見せる。だから、やった直後はものすごくサラサラになるし、手触りも抜群に良くなります。でも、ファンデーションだから、毎日シャンプーしてクレンジングしていけば、1〜2週間で落ちちゃいますよね。これが普通のトリートメントの限界です。髪の「見た目と手触りを一時的に良くするもの」であって、髪の構造自体を変えるわけではありません。
髪質改善は髪の「骨盤矯正」
一方で、本物の髪質改善(主に酸熱トリートメント)は、髪の内部の「骨組み」にアプローチします。お肌というよりは「骨盤矯正」や「整体」のイメージに近いです。
年齢を重ねた髪や、ダメージを受けた髪の内部は、骨粗しょう症みたいにスカスカになっています。うねりや歪みが出て、光を綺麗に反射できないからツヤが消えてしまうんです。そこに特殊な酸性の成分を流し込み、ヘアアイロンの熱を使って、髪の内部に新しい「仮の骨組み(結合)」を新しく作っちゃう。これが酸熱トリートメントの仕組みです。
髪の歪みが内側からピシッと整うから、うねりが落ち着き、光をきれいに反射して、あの「ツヤツヤの天使の輪」が生まれるわけです。しかも、髪の内部で新しい結合を作っているので、普通のトリートメントみたいに1週間でサヨナラなんてことはありません。だいたい1ヶ月から1ヶ月半くらいは効果が持続します。これが、トリートメントと髪質改善の決定的な違いです。
髪質改善で「できること」と「できないこと」
ここまで聞くと「じゃあ、全員髪質改善をやればいいじゃない!」って思うかもしれませんが、話はそう単純じゃないんです。髪質改善は魔法じゃありません。できることと、絶対にできないことがあります。ここを勘違いして「お金をドブに捨てた!」って怒っているお客様、本当にたくさん見てきました。
髪質改善にできること
・加齢による「ふわふわ、チリチリしたうねり」を落ち着かせる
・髪にハリとコシを出して、根本をふんわりさせる
・圧倒的なツヤと、サラサラした指通りを手に入れる
・湿気による広がりを抑える
30代を過ぎてから「なんだか髪がパサついてまとまらない」「湿気があるとボサボサになる」という、いわゆるエイジング毛の悩みには、髪質改善はバッチリとはまります。見違えるほど綺麗な髪になりますよ。
髪質改善にできないこと
・生まれつきの「強いクセ毛(うねうね、チリチリ)」を真っ直ぐに伸ばす
・ダメージを完全にゼロにして、元の健康な髪に戻す
ここが一番の落とし穴!「髪質改善をやれば、頑固なクセ毛もストレートアイロンをかけたみたいに真っ直ぐになる」と思っている人が多すぎます。はっきり言います、それは無理です。
生まれつきのクセ毛を真っ直ぐに伸ばしたいなら、やるべきなのは髪質改善ではなく「縮毛矯正」です。縮毛矯正は髪の結合を一度完全に切断して、真っ直ぐに固定し直す施術。髪質改善は、あくまで「歪みを整える」だけ。ここを混同してメニューを選んでしまうと、「高いお金を払ったのに、クセが全然伸びなかった…」という大失敗につながるんです。
実は恐ろしい、酸熱トリートメントの失敗例
「トリートメントって言うくらいだから、髪に悪いはずがないよね」
そんな風に油断していませんか?実は、これが一番危険です。酸熱トリートメントは、やり方を一歩間違えると、あなたの髪をボロボロのチリチリにしてしまう「劇薬」にもなり得ます。
実際、僕のところにも「他店で髪質改善をしたら、髪がゴワゴワのタワシみたいになってしまった」と泣きついてくるお客様が後を絶ちません。なぜそんなことが起きるのか、理由は2つあります。
1つ目は、「酸の濃度が強すぎた、または放置時間が長すぎた」こと。髪は本来、弱酸性です。そこに強い酸性の薬剤を乗せるわけですから、コントロールを誤ると髪が「過収れん」という状態を起こします。要するに、髪が引き締まりすぎて脱水症状を起こし、硬くガサガサになってしまうんです。
2つ目は、「ヘアアイロンの熱によるダメージ」です。酸熱トリートメントは、仕上げに180度以上の高温アイロンでプレスすることで、初めて髪の内部に新しい結合を作ります。このアイロンワークの技術が未熟だと、熱で髪が焦げて(タンパク変性)、二度と元に戻らない大ダメージを負ってしまいます。
「髪質改善」というマイルドな言葉に騙されてはいけません。あれは、非常に高度なケミカル知識と技術が必要な、立派な「化学手術」なんです。格安を売りにしているサロンや、アシスタントが片手間でアイロンを通すようなお店で安易にやるのは、絶対にやめておいたほうがいいですよ。
30代〜50代が本当に選ぶべきメニューの基準
色々とお話ししてきましたが、結局のところ、あなたの髪悩みを解決するには何を選べばいいのでしょうか?20年のプロとして、わかりやすい基準を作ってみました。自分の髪と相談しながら読んでみてくださいね。
普通のトリートメントが向いている人
・カラーやパーマのダメージは気になるけれど、髪のうねりや広がりはそこまでない人
・髪が硬くて太いので、柔らかさやしっとり感が欲しい人
・とにかく予算を抑えて、手軽に手触りを良くしたい人
髪質改善(酸熱など)が向いている人
・年齢とともに、髪にうねりやパサつき、ホワホワした毛が出てきた人
・髪が細くなってきて、ハリ・コシ・ボリュームが欲しい人
・縮毛矯正をかけるほどではないけれど、湿気での広がりを抑えたい人
縮毛矯正が向いている人
・生まれつきのうねり、ねじれ、強いクセ毛に悩んでいる人
・とにかく毎日のお手入れを楽にして、乾かすだけで真っ直ぐにしたい人
・雨の日に髪がボサボサに広がって、どうしても収まらない人
どうですか?自分がどのグループに入るか、なんとなく見えてきましたか?
「私の場合は、どれとどれを組み合わせたらいいんだろう?」と迷ったら、自分で決めつけずに、信頼できる美容師さんに髪の状態を見てもらうのが一番の近道です。
失敗しないためのサロンと美容師の選び方
最後に、あなたが「髪質改善」で失敗しないために、信頼できる美容師を見極めるためのちょっとしたコツを伝授します。カウンセリングのときに、ぜひ試してみてください。
まず、カウンセリングであなたの髪の悩みをろくに聞かず、「とりあえず、今流行りの髪質改善やっておきましょうか!」と勧めてくる美容師は、要注意です。これはマニュアル通りにメニューをこなしているだけで、あなたの髪を真剣に見ていません。
本当に上手な美容師は、あなたの髪の履歴(過去にどんなカラーをしたか、縮毛矯正はしているか)を細かく聞き、実際に髪を触って、水に濡らしたときの弾力などを確認します。その上で、「あなたの今の髪の状態なら、髪質改善よりも普通のトリートメントの方が効果を実感できますよ」とか、「今回はクセが強いから、部分的に縮毛矯正をかけましょう」といった、オーダーメイドの提案をしてくれるはずです。
質問するなら、「私の髪に髪質改善をすると、どんな風に変わりますか?逆に、どんなデメリットがありますか?」と聞いてみてください。この質問に対して、メリットだけでなくデメリットや限界もしっかり説明してくれる美容師なら、まず間違いありません。信頼して髪を任せて大丈夫です。
悩んだらプロに頼るのが一番の近道
今回は「髪質改善の正体」について、かなりぶっちゃけたお話をさせていただきました。夢を壊すようなことも言ったかもしれませんが、大切なあなたの髪を守るため、そして限られたお金と時間を無駄にしてほしくないからこそ、本音で書かせてもらいました。
SNSのキラキラした動画に惑わされないでくださいね。髪の毛は、一人ひとり全く違う個性を持っています。誰かにとっての神メニューが、あなたにとっても神メニューであるとは限りません。
もし、自分の髪に何が必要なのか分からなくなってしまったら、一人で悩まずに、まずはいつも担当してくれている、あなたの髪の歴史をよく知っている美容師さんに相談するのが一番ですよ。プロの目から見て、今のあなたの髪に何が一番必要なのか、きっと優しく教えてくれるはずです。
大人世代の髪は、ケアの仕方を少し変えるだけで、まだまだいくらでも美しく輝かせることができます。あなたの髪が、もっと自分らしく、自信を持てる素晴らしいものになることを心から応援しています!
この記事が、少しでもあなたの髪悩みの解決に役立てば嬉しいです。読者のみなさま、これからも役立つ本音の情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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