実はアイロンの「引き方」が9割!広がる大人髪を1日中ストンと落ち着かせるカリスマ美容師の裏技
こんにちは、現役美容師のKAZUです。美容師歴も気づけば20年を超え、これまで何万人もの髪に触れてきました。そんな僕のもとに、毎日のように駆け込んでくるのが30代から50代の大人世代のお客様たちです。
「朝、一生懸命アイロンをかけたのに、駅に着く頃にはもう広がっている」
「高いストレートアイロンを買ったのに、全然まとまらない」
「年々、髪のうねりとパサつきがひどくなって、アイロンをかけるのが怖い」
こんな風に悩んでいませんか?最初にハッキリ言っておきますね。髪が広がるのは、あなたの髪質のせいだけでも、アイロンの性能が悪いせいでもありません。実は、アイロンの「引き方」が間違っているからなんです。
今日は、多くの人が勘違いしているアイロンの真実と、1日中ストンと落ち着く大人髪を手に入れるための僕の裏技を、ちょっと辛口に、でも愛を込めてたっぷりお伝えします。これを読めば、明日からのあなたの髪が劇的に変わりますよ!
なぜ大人髪は広がるのか?アイロンの前に知っておくべき真実
まずは、敵を知ることから始めましょう。10代や20代前半の頃は、適当にアイロンを通すだけでツヤツヤになっていませんでしたか?それなのに、30代を過ぎたあたりから急にアイロンが効かなくなってくる。これには明確な理由があります。
エイジング毛は中身がスカスカになっている
大人世代の髪は、年齢とともに髪の内部の栄養や水分が減少していく「エイジング毛」へと変化しています。例えるなら、若い頃の髪が「中身がぎっしり詰まった太いストロー」だとしたら、大人髪は「中身がスカスカで潰れやすいストロー」です。水分をキープする力が弱まっているから、湿気を吸いやすくて、すぐに広がってしまうんです。
ここに、若い子と同じような感覚でアイロンをあてても、ただ髪の水分を奪ってチリチリにするだけ。大人髪には、大人髪専用の「優しいアプローチ」が必要不可欠なんです。
温度を上げればいいという大いなる誤解
「クセが伸びないから」と、アイロンの温度を180度や200度に設定していませんか?ハッキリ言います。それは今すぐやめてください!髪の毛の主成分はタンパク質です。生卵に熱を通すとゆで卵になって硬くなりますよね?それと同じ現象(タンパク変性)が、あなたの髪でも起きています。
一度硬くなってしまった髪は、二度と元の柔らかさには戻りません。大人髪を綺麗に伸ばす適正温度は「140度から160度」です。「温度が低いと伸びない」と思うかもしれませんが、それは引き方が悪いから。正しい引き方をマスターすれば、140度でも驚くほどストンとまとまりますよ。
アイロンは「引き方」が9割!カリスマが教える正しいストレートの作り方
さて、ここからが本題です。アイロンの仕上がりを決めるのは、アイロンの機種でも温度でもなく、「引き方」です。多くの人がやってしまっているNGな引き方と、プロが実践している正しい引き方を解説します。
アイロンをギュッと強く挟みすぎていませんか?
髪を真っ直ぐにしたい一心で、アイロンのプレートを親指に力を入れてギュウギュウに押し潰しながら引いている人をよく見かけます。これ、髪にとっては大虐殺です!
髪の断面は本来「真ん丸」です。それをアイロンの圧で押し潰すと、きしめんのように「平ら」になってしまいます。平らになった髪は光を綺麗に反射しないので、ツヤが消えてバサバサに見えるんです。アイロンは「挟む」のではなく、髪を「優しく添える」感覚で通すのが正解です。プレートの隙間に髪がふわっと収まっているくらいの力加減がベストですよ。
「引き抜く角度」がすべてを決める
アイロンを引く時、真下(床に向かって垂直)に向かって引いていませんか?これこそが、髪が広がったり、不自然にペタンコになったりする最大の原因です。
髪は頭皮に対して、斜め下や横に向かって生えています。生えている方向(毛流)を無視して真下に引っ張ると、毛根に負担がかかり、生え際がペタッとするわりに、毛先がツンツンと広がってしまいます。正しい引き方は「頭の丸みに沿って、放物線を描くように引く」こと。頭皮から90度に引き出すイメージでアイロンを入れ、そこからゆるやかなカーブを描きながら毛先へと引き抜いてみてください。これだけで、驚くほど自然な丸みと、ストンと落ち着くまとまり感が手に入ります。
スライスの厚さとアイロンを動かすスピード
朝、時間がないからといって、髪をガサッと大きく掴んで一気にアイロンを通していませんか?これを美容業界では「ブ厚いスライス」と呼びます。これだと、髪の表面にしか熱が伝わらず、内側のクセが全く伸びていません。だから、時間が経つと内側からウネウネと広がってくるんです。
面倒かもしれませんが、髪は細かく分けましょう。幅5センチ、厚さ2センチくらいの束(パネル)を意識してください。そして、アイロンを動かすスピードは「1秒に2センチ」進むくらいのゆっくりとしたスピードです。ササッと何回も通すより、ゆっくりと1回通す方が、髪へのダメージは圧倒的に少なく、かつ綺麗に伸びます。
1日中ストンと落ち着かせるプロの裏技プロセス
引き方のコツが分かったところで、朝のスタイリングが1日中崩れなくなる具体的なプロセスを伝授します。この通りにやれば、夕方の「お疲れ広がり髪」とはサヨナラできますよ。
アイロン前の「仕込み」で勝負は決まる
いきなり乾いた髪にアイロンをあてるのは厳禁です。まずは髪の水分バランスを整えることからスタートします。
朝、髪が乾いている状態なら、まずはミストタイプのアウトバストリートメントを軽く全体に吹きかけます。ここで大切なのは、その後「完全に乾かす」こと。髪に水分が残った状態でアイロンをあてると「ジュッ」と音がしますよね?あれは髪の内部の水蒸気が爆発して、髪を引き裂いている音です。絶対にNG!必ずドライヤーで100%乾かした状態からアイロンに入りましょう。このひと手間で、熱ダメージから髪を守り、仕上がりのツヤが2倍になります。
プレスではなく「スルー」を意識する
アイロンを入れる時は、まず髪の根元近く(地肌から2センチほど離した場所)にアイロンを優しく挟みます。そこから毛先に向かって、一度も手を止めずにスーッとスライドさせます。これを僕たちは「スルー」と呼びます。
途中で手を止めると、そこに「アイロンの折れ跡」がついてしまいます。折れ跡がつくと、そこから髪がちぎれる原因にもなります。滑らせるように、滑らかに毛先まで引き抜きましょう。毛先まで来たら、手首を少しだけ内側に返して引き抜くと、大人の上品な内巻きワンカールが簡単に作れますよ。
仕上げのオイルは「内側」からつけること
アイロンが終わったら、ツヤ出しとキープのためにヘアオイルやバームをつけますよね。この時、手のひらに伸ばしたオイルを、頭のてっぺん(表面)からベタッとつけていませんか?それ、絶対ダメです!夕方になると「お風呂に入っていない人」みたいなギトギト髪になってしまいます。
正解は「髪の内側」からつけること。手のひらと指の間にしっかりオイルを伸ばしたら、まずは襟足(首元)の内側に手ぐしを通すようにして髪を振ります。次にサイドの内側。そして、最後に手に残ったほんの少しのオイルを、表面と前髪にサッと撫でつけるようにします。髪の広がりは、実は内側の乾燥から始まります。内側にしっかり油分を補給してあげることで、湿気の侵入を防ぎ、1日中ストンとしたシルエットをキープできるんです。
大人世代がやりがちなNGなアイロンの使い方
ここで少し、愛のムチ(辛口モード)を。良かれと思ってやっているその習慣、実はあなたの髪をどんどんボロボロにしているかもしれません。心当たりがないかチェックしてみてくださいね。
お風呂上がりの濡れた髪にアイロン
これ、本当に信じられないかもしれませんが、たまにやっている方がいるんです。濡れた髪はキューティクルが開いていて、最も無防備で傷つきやすい状態です。そこに150度以上の熱をあてるなんて、お肌に熱湯をかけるのと同じくらい恐ろしいこと。髪の寿命を縮める最大の原因なので、絶対にやめてください。アイロンは「完全に乾いた髪」に使うものです。
何度も何度も同じ場所にアイロンを当てる
「クセが伸びないな…」と、同じ毛束に5回も6回もアイロンを通していませんか?先ほども言いましたが、アイロンを何度も通すのは摩擦と熱のダブルパンチで髪を痛めつけるだけです。正しいスライスの厚さで、ゆっくりと1回(多くても2回)通せば、クセは綺麗に伸びます。何度も通さないと伸びないなら、それは「引き方」か「スライスの厚さ」が間違っている証拠です。やり方を見直しましょう。
まとめ:道具に頼る前に、あなたの「手の動かし方」を変えてみて
いかがでしたか?
「アイロンなんて、ただ挟んで引っ張ればいいだけでしょ」と思っていたなら、今日からその意識をガラッと変えてみてください。大人世代のデリケートな髪は、優しく、愛おしむように扱ってあげることで、いくらでも美しく応えてくれます。
高いアイロンに買い換える必要はありません。明日からの朝、温度を150度に設定し、髪を少しずつ手にとって、頭の丸みに沿って優しくスルーしてみてください。自分の髪が、まるでシルクのようにストンと落ち着く瞬間を実感できるはずです。
ただ、髪質やクセの強さは人それぞれ違います。「私の髪の場合はどうすればいいの?」「どうしてもこの部分が上手くいかない」という悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。あなたの髪を一番よく知っているプロですから、きっとあなたにぴったりのパーソナルなアドバイスをくれるはずです。
これからも、大人世代の皆さんが自分の髪をもっと好きになれるような、美容室ではなかなか聞けない「本音の裏技」を発信していきます。読者の皆様、これからも見ていただけるように、よろしくお願いします!最後までお読みいただき、ありがとうございました。KAZUでした!

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