こんにちは、現役美容師のKAZUです。
原宿や青山といった激戦区でハサミを握り続けて、気づけば20年以上。これまで、のべ数万人以上の髪を触ってきました。30代、40代、50代と、年齢を重ねるごとに増えていく髪の悩み。うねり、パサつき、ボリューム不足、白髪……。みんな何かしらの悩みを抱えて僕のところにやってきます。
そんなお客さんたちとカウンセリングをしていると、決まってこんな質問をされるんだよね。
「KAZUさん、やっぱり1本1万円するあの高級トリートメント使った方がいいですか?」
「SNSで話題の、あのヘアマスクって効きますか?」
うーん、ハッキリ言っちゃっていいかな?
ぶっちゃけ、それ、お金の無駄遣いになる可能性がめちゃくちゃ高いよ。
今回は、20年間ひたすら髪と向き合ってきた僕が、プロとしてのプライドをかけて、少し辛口な本音を語らせてもらいます。高いヘアケア商品に手を出す前に、まずはこの記事を最後まで読んでみて。あなたの髪の概念が、今日からガラリと変わるはずだからさ。
高価なトリートメントに貢ぐのは、もうやめなさい
まず、最初にお客さんに知っておいてほしい「不都合な真実」があるんだ。それはね、「髪は死んだ細胞である」ということ。
耳が痛いかもしれないけれど、頭皮から生えて外に出ている髪の毛には、自己修復機能なんてこれっぽっちもないんだよ。トカゲの尻尾みたいに生えてくるわけじゃないし、擦り傷が自然に治るように髪のダメージが元通りになることも絶対にない。
なぜトリートメントだけでは髪が生き返らないのか
じゃあ、私たちが毎日せっせとつけている高いトリートメントやヘアマスクは何をしてくれているのか?
あれはね、傷んで穴だらけになった髪の表面に「一時的なパテ」を塗って、シリコンなどでコーティングして、手触りを良くしているだけ。つまり、「髪の化粧」なんだよね。
もちろん、お化粧が悪いわけじゃないよ。見た目を綺麗に整えるのは大事なことだし、僕たち美容師もサロントリートメントで極上のツヤを作るプロだから。でもね、すっぴんの肌がボロボロなのに、高いファンデーションを厚塗りしても根本的な解決にはならないじゃない?髪も全く同じなんだ。
どんなに高いトリートメントを外側から塗りたくっても、内側がスカスカなら、シャンプーした瞬間にそのツヤは流れ落ちてしまう。本当に大切なのは、これから生えてくる髪、そして今まさに作られている最中の髪を「中からパンパンに満たしてあげること」なんだよ。
髪の9割を支配する最強の栄養素、それはタンパク質
じゃあ、髪を内側から生き返らせるために、何を食べればいいのか。結論から言うよ。
20年髪を見てきた僕が断言する、最強にして最優先の栄養素は「タンパク質」だ。
「え、そんなの普通じゃん」って思った?そう、普通なんだよ。でも、この「普通」ができていない人があまりにも多すぎるんだ。
髪の建築資材「ケラチン」の正体
髪の毛の約85%〜90%は「ケラチン」という物質でできている。このケラチンの正体こそが、まさにタンパク質(アミノ酸)なんだよね。家を建てることに例えるなら、タンパク質は柱や壁を作るための「コンクリート」や「木材」そのもの。
30代を過ぎて「最近、髪が細くなってきた」「うねりが強くてまとまらない」と悩んでいる人の多くは、加齢のせいだけじゃない。単純に、髪の原材料であるタンパク質が圧倒的に不足しているんだ。
体の中に入ったタンパク質は、まず心臓や脳、内臓といった「生きていくために絶対に欠かせない場所」に優先的に運ばれる。髪の毛や爪なんて、ぶっちゃけ無くても死なないでしょ?だから、タンパク質は一番最後にしか回ってこない。つまり、あなたが「普通に生活できている」レベルのタンパク質量では、髪の毛まで栄養が届かなくて、慢性的な「髪の栄養失調」に陥っているわけ。
タンパク質を髪に変えるための相棒たち
ただ、タンパク質をバクバク食べるだけじゃ、効率よく髪にはなってくれない。ここで絶対にセットで摂ってほしい「相棒」が2つある。
1つ目は「亜鉛」。亜鉛は、食べたタンパク質を髪の毛(ケラチン)に再合成するときに、絶対に必要な接着剤の役割を果たしてくれる。これがないと、せっかく摂ったタンパク質が髪にならずに体外にスルーされてしまうんだ。もったいないよね。
2つ目は「鉄分」。特に30代〜50代の女性に圧倒的に不足しているのがこれ。鉄分は、頭皮の隅々まで酸素と栄養を運ぶ赤血球を作るために必須。頭皮という「畑」にしっかり血液という「水分と栄養」を巡らせないと、どんなに良い資材があっても健康な髪は育たないんだ。
美容師が本気で推奨する、髪を生き返らせる神食材
理屈はわかった。じゃあ具体的に何を食えばいいんだよ、って話だよね。サプリメントで手軽に摂るのもいいけれど、やっぱり基本はリアルフード、本物の食材から摂るのが一番体に吸収されやすいし、髪にも良い。僕がサロンのお客さんにも「とにかくこれ食べて!」と口を酸っぱくして勧めている食材を紹介するね。
毎日1個は食べたい、栄養の塊
手軽さ、コスパ、栄養価、どれをとっても完璧なのが「卵」だ。卵は「完全栄養食品」と言われるくらい、ビタミンCと食物繊維以外のほぼ全ての栄養素を含んでいる。もちろん、良質なタンパク質はトップクラスだし、髪の合成を助けるビオチンや亜鉛も豊富に含まれているんだ。
「最近、髪のツヤがなくなってきたな」と思ったら、まずは毎日1〜2個の卵を食べる習慣をつけてみて。ゆで卵でも、目玉焼きでも、何でもいい。コンビニのゆで卵なら忙しい朝でも手軽に食べられるでしょ?
大人の髪の救世主、赤身肉と青魚
次に意識してほしいのが、「牛や豚の赤身肉」と「サバやイワシなどの青魚」。
赤身肉には、髪の成長に欠かせない良質なタンパク質と、女性に不足しがちな「ヘム鉄(吸収率の良い鉄分)」、そして亜鉛がこれでもかと詰まっている。脂っこいカルビじゃなくて、ヒレやモモなどの赤身を選ぶのがポイント。大人の髪に必要なのは、ギトギトした脂じゃなくて、引き締まった筋肉のような良質なタンパク質だからね。
青魚は、髪の頭皮環境を整えてくれる良質な脂(EPAやDHA)が豊富。頭皮が乾燥してフケが出やすい人や、逆にベタつきが気になる人は、青魚の油が頭皮の油分バランスを劇的に整えてくれるよ。サバ缶なんかは手軽で本当におすすめ!
間食にするならこれ一択、天然のマルチミネラル
口寂しいときにお菓子やスナック菓子をつまんでいるなら、今すぐそれを「ミックスナッツ(無塩・素焼き)」に変えてみて。
ナッツ類、特に関節や細胞の老化を防ぐビタミンEが豊富なアーモンドや、亜鉛が豊富なカシューナッツ、カボチャの種なんかは、髪にとって「食べる美容液」そのもの。小腹が空いたときに手のひらに乗るくらいのナッツをポリポリ食べるだけで、髪のパサつきが内側からしっとり潤ってくるのを実感できるはずだよ。
いまだに信じられている髪の都市伝説をぶった斬る
ここでちょっと、20年美容師をやってきて、いまだに多くのお客さんが信じ込んでいる大いなる勘違いをバッサリ斬らせてもらうね。
ワカメを食べても髪は増えない
「髪のために、毎日ワカメやヒジキをたくさん食べてます!」ってドヤ顔で言われることが本当によくあるんだけど……。
ごめんね、ワカメを食べても髪は生えないし、増えません。
確かに、海藻類には髪に良いミネラルや食物繊維が含まれている。でもね、さっきも言った通り、髪の毛の主成分は「タンパク質」なんだよ。ワカメは髪の「色(メラニン色素)」や「ツヤ」のサポートにはなるけれど、髪そのものを作る材料にはならないんだ。コンクリートがないのに、ペンキだけ大量に用意しても家は建たないよね?それと同じこと。
「髪のために海藻サラダだけ食べてます!」なんてダイエットをしている人は、今すぐやめて、そこにサラダチキンやゆで卵をトッピングして。そうじゃないと、どんどん髪が痩せ細って、最悪抜けていっちゃうよ。
髪に栄養を届けるために、今日からできること
せっかく髪に良い最強の栄養素を学んでも、それがちゃんと髪に届かなければ意味がないよね。最後に、今日から実践できる「栄養を確実に髪に届けるためのコツ」を2つだけ伝授するよ。
どんなに良いものを食べても胃腸がヘトヘトなら意味がない
30代を過ぎると、消化吸収の能力がどうしても落ちてくる。どんなに高級な赤身肉を食べても、胃腸がそれを消化してアミノ酸に分解できなければ、ただ便として排出されるだけになっちゃうんだ。実にもったいない!
食事をするときは、よく噛んで食べる。そして、冷たい飲み物で胃腸を冷やさないこと。これだけでも、栄養の吸収率は劇的に上がる。髪の美しさは、実は「胃腸の健康状態」を映し出す鏡でもあるんだよ。僕がお客さんの髪を触ると「あ、この人最近、暴飲暴食して胃が荒れてるな」ってすぐに分かっちゃうくらいだからね。
あと、タバコや過度なストレス、睡眠不足は一瞬で頭皮の血管を収縮させて、せっかく摂った栄養をシャットアウトしてしまう。せめて寝る前のスマホを少し控えて、頭皮に血が巡る時間を作ってあげてね。
内側から輝く本物の美髪を手に入れよう
今回は、20年髪を見てきた僕の本音をかなり辛口で書かせてもらいました。耳が痛い部分もあったかもしれないけれど、これはすべて、あなたの髪に本当に美しくなってほしいからこそ、なんだ。
高いトリートメントで外側だけを取り繕うヘアケアは、もう卒業しよう。今日から何を食べるか、どうやって体に栄養を満たしてあげるか。その「内側からのケア」こそが、5年後、10年後のあなたの髪のボリューム、ツヤ、若々しさを180度変える、唯一にして最強の方法なんだよ。
髪の毛は、あなたが食べたものでしか作られない。それを忘れないで、今日からの食事を楽しんでみてね。
ただ、髪の状態や頭皮の環境は一人ひとり違います。今の自分の髪にどんなケアが本当に必要なのか、迷ったり悩んだりしたときは、信頼できるプロに直接診てもらうのが一番の近道。悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。きっとあなたに寄り添った最適なアドバイスをくれるはずです。
読者のみなさま、これからも髪にまつわる本音や、本当に役立つ知識を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました!

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