大人のスタイリング剤選び、間違っていませんか?
こんにちは、現役美容師のKAZUです。
美容師としてハサミを握り続けて、あっという間に20年以上が経ちました。毎日いろんなお客様の髪を触らせてもらっていますが、30代から50代の大人世代のお客様から本当に多くいただくのが、「最近、どんなスタイリング剤を使えばいいのかわからない」「昔使っていたワックスが似合わなくなった」というお悩みなんですよね。
ちょっとここで、胸に手を当てて考えてみてください。あなた、まさか20代の頃に買っていたワックスやスプレーを、そのままの感覚で今も使っていませんか?あるいは、「もう年だから」って何もつけずにボサボサのまま放置していませんか?
はっきり言いますね。それ、めちゃくちゃもったいないし、実年齢より5歳は老けて見えていますよ!
大人世代の髪は、10代や20代の頃とは全く違います。髪の水分量が減ってパサついたり、ハリ・コシがなくなってペタンとしたり、白髪やうねりが出てきたり……悩みが増えるのは当然なんです。だからこそ、スタイリング剤も「今のあなたの髪」に合わせてアップデートしなきゃダメなんです。
今回は、ワックス・ジェル・バームという代表的な3つのスタイリング剤について、それぞれの特徴と大人世代が選ぶべき正解を、プロの視点から少し辛口に、でも愛を込めて徹底解説していきますね。
そもそも大人世代がスタイリング剤選びで失敗する理由
本題に入る前に、なぜ大人世代がスタイリング剤選びで迷子になってしまうのか、その原因をズバッとお話ししておきます。
20代の頃と同じものを使い続けている罠
一番多いのがこのパターン。「若かった頃にうまくセットできたから」という理由で、ずっと同じジャンルのハードワックスなんかを使っている人、いませんか?
20代の髪は、油分も水分もたっぷりで髪自体にパワーがあります。だから、固くて重いワックスを使っても髪が負けずに立ち上がってくれたんです。でも、30代後半を過ぎて髪が細くなってきた人が同じものを使うとどうなると思います?ワックスの重さに髪が耐えきれず、時間が経つとベタッと潰れて、ただの「お風呂に入っていない人」みたいになっちゃうんです。これは本当に悲劇ですよ。
髪質の変化を無視している
年齢を重ねると、髪の内部にある水分と油分のバランスが崩れてきます。結果として、髪が乾燥してパサついたり、うねりが出たりするわけです。男性も女性もです。
それなのに、ツヤの出ないマットなワックスを使ったり、逆に水分ばかりで髪が縮れるようなスタイリング剤を使ったりすると、髪の悩みが強調されてしまいます。自分の「今の髪質」と「隠したい悩み」に合わせたアイテムを選べていない人が本当に多いんですよね。
ワックス・ジェル・バームの違いと本当の役割
それでは、具体的に「ワックス」「ジェル」「バーム」の3つがどう違うのか、大人世代にとってどういう存在なのかを整理していきましょう。
ワックス:動きと立ち上がりの王道、ただし選び方を間違えると危険
ワックスの最大の特徴は「再再現性」と「束感」です。手ぐしで何度も直せるし、髪に動きをつけるのが得意な万能選手ですね。
ただし、大人世代が選ぶときに絶対注意してほしいのが「油分」と「重さ」です。油分が多すぎるソフトワックスや、重すぎるハードワックスは、大人の細くなった髪を容赦なく潰します。
大人世代がワックスを使うなら、適度な保湿力がありつつ、軽やかに仕上がる「ライトハード」や「ドライ系(軽めのマット)」、またはクリームタイプのワックスがおすすめです。ガチガチに固めるのではなく、ふんわりとしたボリュームをキープするために使うのが、大人のワックスの正しい嗜み方です。
ジェル:ツヤとキープ力は最強だが諸刃の剣
ジェルは、髪をパリッと固めて強いツヤを出してくれるスタイリング剤です。水分量が多いため、髪のパサつきを一瞬で覆い隠してくれるという強力なメリットがあります。
特にショートヘアの男性や、ビシッとフォーマルに見せたいビジネスマンには強い味方です。白髪混じりの髪にジェルでツヤを与えるだけで、一気に「仕事ができる渋いオジサン」になれますからね。
でも、使い方を間違えると大火傷します。ジェルは一度固まると手直しができません。さらに、つける量が多すぎるとカチカチになりすぎて「昔のキザな男」みたいになります。また、薄毛を気にしている人がジェルをつけると、髪が束になりすぎて地肌が透けて見えてしまうという危険もあるんです。ツヤは大人に必須ですが、使いどころと量の見極めが肝心ですよ。
バーム:今どき大人世代の救世主!ただしキープ力には限界あり
ここ数年で一気に定番化したバーム。天然由来のオイルや油脂を固めたもので、手に取ると体温で溶けてオイル状になります。これ、正直言って大人世代の男女にはめちゃくちゃおすすめです!
バームの何が良いって、圧倒的な「自然なツヤ感」と「保湿力」です。つけるだけで、大人特有のパサついた毛先がしっとりまとまって、今っぽい「こなれ感」が出ます。しかも手に残ったバームはそのままハンドクリームやリップクリームとして使えるくらい肌に優しいものが多いので、肌がデリケートになってきた大人世代には一石二鳥なんですよね。
ただし、弱点もあります。それは「キープ力(セット力)がほとんどない」ということ。髪を立ち上げたい、しっかり型付けたいという用途には全く向きません。あくまで「毛先のまとまり」「パサつき抑え」「ナチュラルなツヤ出し」のためのアイテムだと思ってください。
失敗しない!大人世代のための正しいスタイリング剤の選び方
じゃあ結局、自分は何を選べばいいの?って話ですよね。ここからは男性・女性それぞれの悩み別に、美容師KAZUがズバッと正解を教えます!
男性の悩み別:正解のスタイリング剤
【悩み1:髪が細くなってペタンとする、薄毛が気になる】
正解:かるめの「ドライワックス」または「パウダーワックス」
ツヤが出すぎるものや油分の強いものは地肌が透ける原因になります。油分が少なく、軽くて固まるワックスを根元付近(毛先じゃないですよ!)に薄く馴染ませて、ふんわり感を出すのが正解です。
【悩み2:パサつき・白髪が目立って疲れて見える】
正解:水溶性の「ポマード(グリース)」または「ジェル」
パサついた髪は老け見えの元凶。ツヤが出るポマードやジェルでビシッとまとめることで、清潔感と大人の色気が一気に出ます。白髪もツヤがあると「あえて見せている渋いスタイル」に昇華できますよ。
【悩み3:くせ毛で広がる、何をしてもまとまらない】
正解:「バーム」と「軽めのワックス」のダブル使い
バームで全体の広がりと乾燥を抑えてから、気になる部分だけワックスで動きをつける。この重ね技で、嫌なくせ毛がおしゃれなパーマ風スタイルに変身します。
女性の悩み別:正解のスタイリング剤
【悩み1:毛先のパサつき、アホ毛が気になる】
正解:「ヘアバーム」一択!
女性の大人髪に一番必要なのは「圧倒的なツヤとまとまり」です。オイルだと重すぎてペタンこになりがちな人も、バームなら毛先に揉み込むだけで、潤いのある上質なツヤ髪に見せることができます。頭のトップに出てくるアホ毛も、手に残ったバームを撫でつけるだけで落ち着きます。
【悩み2:トップのボリュームが出ない】
正解:根元用の「スプレー」+毛先に「バーム」
全体に重いスタイリング剤をつけるのはNG。根元には立ち上がりをつけるスプレー(ハードすぎないもの)を吹き込み、毛先だけにバームをつけてツヤを出す。メリハリをつけるのが大人の女性の鉄則です。
【悩み3:ボブやショートで、おしゃれな動きを出したい】
正解:「クリームタイプの柔らかいワックス」
固まらないけれど、ほんのり束感が出るクリームワックスがベスト。オイルやバームより少しだけキープ力があるので、ひし形シルエットをキープしたい大人のボブスタイルにぴったりです。
カリスマ美容師が教える!大人のスタイリング剤の付け方「鉄則」
いくら良いスタイリング剤を買っても、付け方を間違えていたら台無しです。ここで、大人世代が絶対に守るべきスタイリングの鉄則を2つ伝授しておきますね。
量は「ちょっと少ない?」くらいから始める
大人世代のスタイリングで一番やってはいけないのが「つけすぎ」です。若い頃と同じ量を手に取ったら、大体つけすぎだと思ってください。
最初は「小豆一粒分」くらいの少量からスタートしましょう。足りなければ後から付け足せばいいんです。最初からベタッとつけちゃうと、洗い流すしか対処法がなくなりますからね。
表面からつけるのは絶対NG!後ろ・内側から揉み込む
スタイリング剤を手に伸ばしたら、いきなり前髪や頭のトップ(表面)につけていませんか?それ、今すぐやめてください!一番目立つ表面に最初につけると、そこだけベタっとして重くなり、ハゲて見えたり潰れたりする最大の原因になります。
正しい順番はこうです。
1. スタイリング剤を手のひらだけでなく、指の間までしっかり伸ばす。
2. 最初につけるのは「後頭部(えりあし付近)」の内側!ここが一番毛量が多いからです。
3. 次に「耳の後ろ〜サイド」の内側から手ぐしを通すように揉み込む。
4. 手に残ったごくわずかなスタイリング剤で、最後に「表面」と「前髪の毛先」を整える。
この「後ろから前へ」の順番を守るだけで、仕上がりのふんわり感と持ちが劇的に変わりますよ。明日から速攻で試してみてください!
正しい知識で、大人世代のヘアスタイルを楽しもう
ここまで、大人世代のスタイリング剤選びについて熱く語ってきましたがいかがでしたか?
まとめると、大人世代のスタイリング剤選びは「自分の今の髪質・悩みを知ること」、そして「足りないもの(ツヤやボリューム)を補ってくれるアイテムを選ぶこと」がすべてです。
「もう歳だから何をやっても無駄」なんて諦めないでください。スタイリング剤を正しく選んで正しく使うだけで、あなたの印象はガラリと変わります。髪にツヤと清潔感が戻ると、不思議と顔立ちまで生き生きして見えて、自分に自信が持てるようになるものですよ。
ただ、どうしても「自分の髪質が客観的にわからない」「どのアイテムを選べばいいか自信がない」という悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。あなたの髪の歴史や生え癖を一番よく知っているプロですから、絶対に良いアドバイスをくれるはずです。もちろん、僕のサロンに来てくれれば全力で骨骨まで見極めて選ばせてもらいますけどね(笑)。
髪の悩みを解消して、いくつになっても自分らしいおしゃれを楽しんでいきましょう!
読者様にこれからも見ていただけるように、タメになる発信を続けていきますので、応援よろしくお願いします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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