もう切らないで!肩でハネる魔の伸ばしかけ期を劇的にオシャレに変えるプロの解決策
こんにちは、現役美容師のKAZUです。気がつけば美容師歴も20年を超え、これまで何千人、いや、何万人もの髪の悩みに向き合ってきました。そんな僕が、サロンの現場で毎日のように耳にする、ある「悲鳴」があります。それがこれです。
「せっかくここまで伸ばしたのに、肩に当たってどうしてもハネちゃう!もう限界、切ってください!」
ちょっと待って!お願いだから、そのハサミを入れる前に僕の話を聞いてほしい。せっかく数ヶ月間、シャンプーやドライヤーの手間にも耐えてここまで伸ばしたのに、ここで諦めて切っちゃうなんて、あまりにももったいなさすぎます。その「魔の伸ばしかけ期」、実はちょっとしたコツと発想の転換さえあれば、人生で一番オシャレな時期に変えられるんですよ。
今日は、30代から50代の大人世代のあなたに向けて、肩でハネるイライラを劇的なオシャレに変えるプロの解決策を、少し辛口な本音も交えながらたっぷりお届けします。これを読めば、明日からの鏡を見る目が変わるはずです!
なぜ肩に当たると髪はハネるのか
ハネる原因はあなたの髪質ではなく「物理の法則」
まず、最初にはっきり言っておきますね。髪がハネるのを「私の髪質が悪いから」「くせ毛だから」って自分のせいにしていませんか?それは大きな間違いです。肩付近で髪がハネる最大の理由は、単なる「物理現象」です。
頭の形は丸いですよね。首を通って、肩に向かってなだらかな傾斜があります。髪がその斜面にぶつかれば、当然、外側に向かって押し出されます。これがハネる正体。つまり、どんなにストレートヘアの人でも、髪が肩に届く長さになれば絶対にハネるんです。あなたの髪質が悪いわけでも、日頃の行いが悪いわけでもありません。だから、まずは自分を責めるのをやめましょう。
ハネるからと「すきすぎる」カットが悲劇を生む
ここで、僕たち美容師側にも少し辛口なことを言わせてください。ハネるのが気になるからといって、「じゃあ、扱いやすいように軽くしておきますね」と、すきバサミでジャキジャキにすく美容師がいます。これ、大間違いですからね。声を大にして言いたい。
髪の量を減らしすぎると、毛先が軽くなりすぎて、余計にペラペラになってハネやすくなります。しかも、30代を過ぎると髪の水分量や油分が減ってくるので、すかれすぎた髪はパサパサに見えて、ハネるどころか「ただの傷んだボサボサヘア」に見えてしまうんです。伸ばしかけのときこそ、ある程度の「重さ(厚み)」を残すことが、オシャレに見せるための鉄則なんですよ。
ハネるのを防ぐのではなく「活かす」逆転の発想
寝癖の「外ハネ」とオシャレな「外ハネ」の決定的な違い
「ハネるなら、最初からオシャレにハネさせておけばいいじゃない」
これが僕からの最初の提案です。今は空前の「外ハネヘア」ブーム。トレンドの最先端をいくヘアスタイルも、あえて肩でハネさせてアクティブな動きを出しています。でもここで、辛口な現実をひとつ。
朝起きて、自然にハネた状態のまま「これ、今流行りの外ハネです」と言い張って出かけるのは絶対にやめてくださいね。それ、周りから見たらただの「寝癖のまま家を飛び出してきた人」です。大人世代がそれをやると、一気に「お疲れ感」や「生活感」が出てしまいます。オシャレな外ハネと、ただのハネの決定的な違いは、「ツヤ」と「あえてやってる感(毛先の束感)」があるかどうか。ここをサボると、一瞬でオバ見え、オジ見えしてしまうので要注意です。
コテやアイロンを「通すだけ」の3分スタイリング
じゃあ、どうすれば「あえてやってる感」を出せるのか。一番簡単なのは、ストレートアイロンか、26mm〜32mmのコテを使うことです。難しく考える必要はありません。テクニックなんて不要です。
髪を上下ふたつに分けて、下の段の毛先をアイロンで「軽く外側にワンカール」滑らせるだけ。上の段は、少し内巻きにするか、そのままストレートに下ろしてなじませます。時間にして、慣れれば3分もかかりません。自分でアイロンを通すことで、髪の表面が整って驚くほどのツヤが生まれます。「コテを使うと傷むから」と敬遠する人もいますが、今のアイロンは進化していますし、何より、何もせずにパサついたハネ髪でいる方が、見た目のダメージとしては致命的です。
大人の外ハネに不可欠な「ヘアオイル」の選び方と使い方
そして、外ハネヘアの仕上がりを10倍オシャレにするのが、仕上げのスタイリング剤。大人世代の伸ばしかけ期には、絶対に「ヘアオイル」を使ってほしいんです。
ただし、ドラッグストアで売っているような、髪をサラサラにするためだけの「洗い流さないトリートメント用オイル」では弱すぎます。必要なのは、スタイリング用の「重めの植物性オイル」です。手のひらに適量(ボブ〜ミディアムなら3〜4滴)をしっかり伸ばし、手ぐしを通すように髪の中間から毛先にかけてなじませます。最後に、手のひらに残った微量のオイルで、前髪や顔周りの毛束をつまむように整えてください。これだけで、一気に今っぽい「濡れ感」と「束感」が出て、肩でのハネが「計算された大人のニュアンス」に早変わりします。
美容室でオーダーすべき「伸ばしかけ専用」のメニュー
「レイヤー」を少しだけ入れて動きをコントロールする
もし、どうしてもスタイリングが苦手、あるいは毎日コテを使う時間がないという人は、次に美容室に行ったときに「少しだけレイヤー(段差)を入れてください」とオーダーしてみてください。
髪の表面に少し短い毛(レイヤー)を作ることで、肩に当たってハネる毛と、その上でふんわりと動く毛が混ざり合い、ウルフカット風の非常にスタイリッシュなシルエットになります。これなら、ただストンと落ちてハネるだけの一本調子な髪型から脱却できます。ただし、ここでも「レイヤーを入れすぎないこと」が条件。入れすぎると、昭和のウルフカットみたいになって古臭くなってしまうので、美容師さんとしっかり相談してくださいね。
「ゆるめのパーマ」でハネをカモフラージュする
もう一つの強力な味方が「パーマ」です。伸ばしかけの時期に、毛先にゆるめのニュアンスパーマ(デジタルパーマが特におすすめ)をかけておくんです。
全体にゆるいウェーブやカールの動きがあると、肩に当たってハネている毛先が、パーマのデザインの一部に溶け込んでしまいます。どこがパーマで、どこが肩に当たってハネているのか、境目が分からなくなるんです。朝は髪を少し濡らして、ムースやオイルを揉み込むだけでスタイリングが完了するので、忙しい大人の朝にはこれ以上ない時短ヘアになりますよ。伸ばしかけの退屈な毎日に変化をつけるのにも、パーマは最高の特効薬です。
30代〜50代だからこそ絶対に忘れてはいけないこと
髪の「ツヤ」と「まとまり」は清潔感のバロメーター
若い頃なら、少しボサボサしたラフな髪型でも「ニュアンスがあって可愛い」で許されました。でも、30代、40代、50代の大人世代はそうはいきません。大人のヘアスタイルにおいて、最も重要なのは「清潔感」です。そして清潔感は、髪の「ツヤ」と「まとまり」から生まれます。
肩でハネる伸ばしかけの時期は、毛先があちこちに向くため、どうしても光が乱反射してパサついて見えやすいんです。だからこそ、日頃のヘアケアをサボってはいけません。毎日のシャンプー後のトリートメントは、毛先を中心にしっかり揉み込む。ドライヤーで乾かすときは、根元から毛先に向かって温風を当てて、髪のキューティクルを整える。こうした基本中の基本を丁寧に行うことが、魔の期間をオシャレに乗り切るための最大の土台になります。
「切る」のではなく「整える」ための美容室通い
「髪を伸ばしているから、しばらく美容室には行きません」という人がいますが、これも大きな罠です。伸ばしている最中こそ、2ヶ月に1回は美容室に行って「メンテナンス」をしてください。
僕たち美容師は、伸ばしているお客さまの髪をただ短く切るわけではありません。毛先の傷んだ数ミリだけをカットして手触りを良くしたり、髪の「厚み」を均一に整えて扱いやすくしたり、前髪や顔周りのデザインを変えて飽きがこないようにしたり。そうやって、快適に綺麗に伸ばしていくためのサポートをするのがプロの仕事です。美容室に行くのは、髪を切るためだけじゃない。綺麗に伸ばすためのプロセスなんだと考えてみてください。
まとめ
髪を伸ばす過程で、肩に当たる時期は避けて通れません。誰もが一度は通る、まさに「試練のとき」です。でも、だからといってイライラしてバッサリ切ってしまっては、いつまでも憧れのロングヘアにはたどり着けませんよね。
「ハネるなら、オシャレにハネさせて楽しむ」
この少しの心の余裕と、オイルを使ったスタイリングや、美容室での賢いメンテナンスがあれば、この伸ばしかけの時期こそが、一番あなたをアクティブに、そしてオシャレに輝かせてくれる時期になります。切るのはいつでもできます。まずは一歩踏みとどまって、新しい自分を楽しんでみませんか?
とはいえ、髪質や生えグセ、頭の形は人それぞれ違います。この記事を読んで少しでも「やってみようかな」と思ったら、まずは信頼できるプロに相談してみてください。あなたの髪のクセやライフスタイルに合わせた、パーソナルな解決策が必ず見つかります。悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。彼らはあなたの髪の、一番の理解者ですからね。
読者の皆様にこれからも見ていただけるように、有益な情報と本音の美容トークをたくさんお届けしていきます。これからもよろしくお願いします!

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