高級クリームを塗る前に、まず自分の頭を触ってみなよ
こんにちは、現役美容師のKAZUです。キャリアはもう20年を超えましたが、毎日たくさんのお客様の髪と地肌に触れていると、ある「残酷な真実」に気づかされます。それは、鏡を見て「あ、顔がたるんできたな」「ほうれい線が深くなったな」と嘆いている人のほとんどが、自分の「頭皮」を完全に放置しているってこと。正直、もったいなすぎて見ていられません。
高いデパコスの美容液を塗りたくるのもいいけれど、それは土台が崩れた家の上に、高級な壁紙を貼っているようなもの。どんなに高いクリームを塗り込んでも、その土台である「頭皮」がダレていたら、顔はどんどん重力に負けていくんです。今日は、多くの人が目を背けている「頭皮と顔のたるみ」の恐ろしい関係について、プロの視点から少し辛口にお話ししますね。
顔と頭は「一枚の皮」でつながっているという恐怖
当たり前のことすぎてみんな忘れているみたいだけど、顔の皮膚と頭の皮膚って、どこかでセパレートされているわけじゃないんです。一枚のつながった「皮」なんですよ。想像してみてください。ピッタリしたTシャツを着て、背中の部分をグイッと下に引っ張ったらどうなります?当然、胸元や襟足も一緒に引っ張られて下がりますよね。体で起きることは、頭と顔でも同じように起きています。
頭皮は、顔の皮膚を上から吊り上げている「アンカー(錨)」のような役割を果たしています。ところが、30代、40代、50代と年齢を重ねるごとに、頭皮の弾力は失われていきます。アンカーがゆるんで下にズレ落ちてくれば、その先にあるおでこ、目元、頬、そしてフェイスラインはどうなるか。答えは明白。雪崩のように崩れ落ちていくんです。
「顔のケアは頑張っているのに、ちっとも改善しない」というあなた。それは、あなたの顔が悪いんじゃなくて、頭皮がその重みを支えきれなくなって、顔の方に「余った皮」を押し付けているせいかもしれませんよ。
ほうれい線の真犯人は「耳の上」に潜んでいる
鏡を見てほうれい線が気になるとき、みんな一生懸命に口周りをマッサージしたり、リフトアップテープを貼ったりするでしょ?でも、僕らプロから言わせれば、それはちょっとズレてます。ほうれい線を引き上げたいなら、まず触るべきは「側頭筋」、つまり耳の上の筋肉なんです。
この耳の上の筋肉が凝り固まって弾力を失うと、頬の肉を支えられなくなります。すると、頬の脂肪がドサッと下に落ちて、あの忌まわしいほうれい線を作り出すわけ。美容室でシャンプーしているときに「耳の上、凝ってますね」って言われたことないですか?あれは単なるお世辞や雑談じゃなくて、「このままだと顔が下がりますよ」という、僕らからの無言の警告なんです。
パソコンやスマホを長時間見ている人は、特にこの側頭筋がガチガチになりやすい。食いしばりのクセがある人も要注意です。ここが固まると血流が悪くなり、髪に栄養が行かなくなるだけでなく、顔全体が横に広がり、老けた印象を加速させてしまいます。恐ろしいと思いませんか?
あなたの頭皮は「カチカチ」か「ブヨブヨ」か
ここで一度、自分の指で頭皮を動かしてみてください。前後左右に動きますか?理想の頭皮は、指の腹で押したときに、頭蓋骨の上で遊びがあるようにムニュっと動く状態です。もし、指を動かしても皮膚が全く動かず、まるでヘルメットを被っているように硬いなら、それは重症の「カチカチ頭皮」です。血行不良と乾燥が進んでいて、顔を吊り上げる力はゼロに近いと思ってください。
逆に、指を押し当てたときに弾力がなくて、なんだか湿ったスポンジのように「ブヨブヨ」している人もいます。これは、老廃物が溜まってむくんでいる証拠。どちらの状態も、顔のたるみにとっては最悪のコンディションです。健康な頭皮は、適度な厚みがあって、柔らかい。あなたの頭皮はどうですか?もし自分の頭皮の状態がわからないなら、今日から毎日お風呂で触る癖をつけてください。自分の変化に気づけない人は、美しさを維持することなんてできませんから。
シャンプーを「髪を洗う作業」だと思っているうちはダメ
毎日シャンプーしていますよね。でも、その時間は「髪の汚れを落とす作業」になっていませんか?もしそうなら、今すぐその考えを捨ててください。30代を過ぎたら、シャンプーは「顔をリフトアップするための美容タイム」に変えるべきです。
美容室で受けるヘッドスパがなぜあんなに顔をスッキリさせるのか。それは僕たちが、筋肉の走行を理解しながら、下から上へと引き上げるように洗っているからです。自分でするときも同じ。指の腹を頭皮に密着させて、毛穴の汚れを出すイメージを持ちつつ、側頭部から頭頂部に向かってグイグイと持ち上げてください。たった3分のシャンプーでも、毎日正しく続ければ、1年後には数万円の美顔器よりずっと大きな効果を生みます。
「忙しくてそんな暇ない」なんて言い訳は聞きたくありません。スマホを見ている時間を5分削るだけでいい。自分の未来の顔を作るのは、他の誰でもない、あなた自身の手なんです。
髪のプロから見た「本当のエイジングケア」
髪が細くなってきた、ボリュームが出ない、白髪が増えた……。こうした悩みも、実は頭皮のたるみと深く関係しています。頭皮がたるむと、毛穴の形が歪みます。丸かった毛穴が楕円形に伸びてしまう。そうなると、生えてくる髪はうねりやすくなり、ツヤを失います。つまり、「顔のたるみ」と「髪の老化」はセットなんです。
美容師として20年以上、何万人もの頭皮を見てきましたが、いつまでも若々しい人は共通して「頭を柔らかく保つこと」に執着しています。彼らは知っているんです。頭皮の血流が良くなれば、顔色まで明るくなり、目力が戻ってくることを。高級な化粧品で上から塗り固めるケアよりも、自分自身の代謝と血流を上げるケアの方が、圧倒的にコスパも良くて持続性があるんです。
正直に言いますが、一度完全に落ちきってしまったお肉を自力で戻すのは至難の業です。だからこそ、今これ以上下げないための「食い止め」が必要です。頭皮ケアは、早ければ早いほどいい。今、この記事を読んでいる瞬間が、あなたの人生で一番若い時なんです。今日から始めない理由なんて、どこにもないですよね?
鏡を見るのが楽しくなる未来のために
ここまで少し厳しいことも言いましたが、それはあなたに本当に綺麗になってほしいから。30代から50代は、心身ともに変化が激しい時期です。鏡を見て落ち込むこともあるかもしれないけれど、頭皮という「顔の土台」をケアし始めれば、必ず変化は現れます。髪にツヤが出て、顔のラインがキュッと引き締まれば、それだけで10歳は若返って見えますよ。
自分ひとりで頑張りすぎる必要はありません。僕ら美容師は、髪を切るだけが仕事じゃないんです。あなたの頭皮の状態を見て、最適なマッサージ法やケア剤を提案するアドバイザーでもあります。もし、「自分の頭皮がどうなっているか見てほしい」「どうやってマッサージすればいいかわからない」という悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。彼らはあなたの髪と地肌の癖を一番よく知っているプロですから。
これからも、皆さんの髪と心が健やかでいられるような本音の情報を発信していきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者様にこれからも見ていただけるように、精一杯お手伝いさせていただきます。よろしくお願いします!


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