こんにちは、現役美容師のKAZUです。
ハッキリ言わせてもらいますけど、皆さん、いつまで「ノンシリコン」っていう言葉に踊らされているんですか?
美容師を20年以上やってきて、数え切れないほどのお客様の髪を触ってきました。30代、40代、50代……年齢を重ねるごとに「髪にツヤがなくなった」「うねりが出てきた」「ボリュームが死んだ」って嘆く人は多い。でもね、その悩みの原因、実はあなたが良かれと思って選んでいる「シャンプー」にあるかもしれないんですよ。
今日は、テレビCMやネットの広告に流されっぱなしのあなたに、プロの現場から見た「本当の髪の変え方」をガツンとお伝えします。キーワードは「ノンシリコン」じゃなくて「アミノ酸」。これを理解するだけで、あなたの髪の未来は劇的に変わりますよ。
ずっと信じていたノンシリコン神話の正体
まず、ここからハッキリさせましょう。10年以上前から続く「ノンシリコンブーム」。シリコンは毛穴に詰まる、髪に悪い、だからノンシリコンが良い……。これ、半分以上はマーケティング、つまり「売るための口実」ですからね。
シリコンっていうのは、髪の表面をコーティングして指通りを良くしてくれる、いわば「髪のファンデーション」みたいなもの。確かに、質の悪いシリコンを大量に塗りたくれば髪が重くなることもある。でも、今の美容技術でシリコンが毛穴に詰まってハゲるなんてことは、まずあり得ません。
むしろ、30代を過ぎて髪が細くなったり、ダメージを受けやすくなったりしている大人世代が、洗浄力の強いノンシリコンシャンプーを使うとどうなるか。答えは「ギシギシのパサパサ」です。コーティングを剥ぎ取った後に、スカスカになった髪が剥き出しになるんだから、そりゃあまとまるわけがないんですよ。大事なのは「シリコンが入っているかどうか」なんて表面的な話じゃない。もっと根本的な「何で洗うか」という部分なんです。
大人世代の髪が求めているのは洗浄ではなく補修
30代から50代にかけて、髪の毛の内部では何が起きているか知っていますか? 悲しいかな、髪の主成分である「タンパク質」がどんどん流出して、中身がスカスカの「ちくわ」みたいな状態になっていくんです。これがエイジング毛の正体。
そんなデリケートな状態の髪を、市販の安い、洗浄力だけが取り柄のシャンプーで洗うのは、例えるなら「高級なシルクのブラウスを、泥汚れ用の強力洗剤でガシガシ洗っている」のと同じこと。そりゃあボロボロになりますよね。大人の髪に必要なのは、汚れを落としながら、減ってしまった成分を「補う」ことなんです。
そこで登場するのが「アミノ酸」です。私たちの髪の毛は、20種類のアミノ酸が結合したタンパク質でできています。だったら、シャンプーも同じアミノ酸で洗ってあげればいい。これが一番シンプルで、かつ最強の解決策なんです。
アミノ酸シャンプーが最強のエイジングケアである理由
なぜアミノ酸シャンプーがいいのか。それは、洗浄成分そのものが髪の補修成分になるからです。アミノ酸系の洗浄成分は、肌や髪と同じ弱酸性。汚れだけを優しく落として、髪に必要な潤いや脂分を残してくれます。
さらに、洗っている最中にアミノ酸が髪の内部に浸透していくので、洗い上がりの手触りが全然違う。「シャンプーだけでこんなに髪が柔らかくなるの?」と驚くお客様も多いですが、それは髪が本来あるべき状態に戻ろうとしているサインなんですよ。うねりや広がりを抑え、ツヤを取り戻す。これが、大人の髪を劇的に変える最短ルートなんです。
偽物のアミノ酸シャンプーに騙されないために
でもね、ここからが辛口の本音。最近はドラッグストアに行けば「アミノ酸配合!」なんてデカデカと書かれたボトルが並んでますよね。でも、その中身をプロの目で見ると、「え、これのどこがアミノ酸シャンプーなの?」ってツッコミを入れたくなるものが山ほどあります。
裏側の成分表を見てみてください。水の次に「ラウレス硫酸Na」とか「ラウリル硫酸Na」って書いてありませんか? これ、実は食器用洗剤にも使われるような、めちゃくちゃ洗浄力が強い成分なんです。これにほんの少しだけアミノ酸を混ぜただけで「アミノ酸配合!」って謳っている商品がどれだけ多いことか。これはプロから言わせれば「偽物」です。
裏側の成分表示をチラッと見るだけで人生が変わる
本物の、本当に髪を良くしたい人のためのアミノ酸シャンプーを見分けるコツを教えちゃいます。成分表示の最初の方に、こんな名前が書いてあるものを選んでください。
「ココイル〜」「ラウロイル〜」という言葉で始まり、後ろに「グルタミン酸」「アラニン」「タウリン」「サルコシン」といった言葉が続くもの。例えば「ココイルグルタミン酸Na」とか「ラウロイルメチルアラニンNa」といった感じです。これらが主成分のシャンプーは、原価も高いけれど、その分髪への優しさと補修力は本物です。
ちょっと値段が高い? そうかもしれません。でも、安いシャンプーで髪を傷めて、その後のトリートメントや美容室での高い髪質改善メニューに大金を払うことを考えたら、毎日使うシャンプーに投資するのが一番コスパがいい。20年美容師をやってきて、これは断言できます。
シャンプー選びより大事なのは洗い方という現実
さて、いいシャンプーを手に入れたらそれで満足……じゃダメですよ! 道具が良くても使い方が雑なら効果は半減。30代以上の大人の髪をいたわる「正しい作法」というものがあります。これをやってない人が多すぎる!
まず、予洗い。シャンプーをつける前に、お湯だけで1分から2分は流してください。実は、髪と頭皮の汚れの7割から8割はこの「お湯だけ」で落ちるんです。ここをサボるから、シャンプーの泡立ちが悪くなって、必要以上にガシガシ擦ってしまう。それがダメージの原因になるんです。
それから、お湯の温度。40度以上の熱いお湯で流していませんか? それ、髪の毛にとっては「火傷」に近い状態ですよ。理想は38度くらいのぬるま湯。熱すぎると髪に必要な脂分まで溶け出して、乾燥に拍車をかけます。大人の髪はただでさえ乾燥しやすいんだから、温度にはシビアになってください。
泡パックという魔法の習慣
本物のアミノ酸シャンプーを使っているなら、ぜひやってほしいのが「泡パック」です。しっかり泡立てて頭皮を優しくマッサージするように洗ったら、そのまま2、3分放置するだけ。これだけで、シャンプーに含まれるアミノ酸成分がじわ〜っと髪に染み込んでいきます。
高級なトリートメントを必死に揉み込むより、質の高いアミノ酸シャンプーで泡パックする方が、髪の芯から潤う感覚を味わえるはずです。騙されたと思って一週間続けてみてください。朝起きた時の髪のまとまり方が、明らかに変わってきますから。
髪が変われば鏡を見るのが楽しくなる
「もう若くないから」「遺伝だから」って諦めるのはまだ早い。髪は、正しい知識と正しい道具で接してあげれば、必ず応えてくれます。ノンシリコンという古い常識を捨てて、アミノ酸という本質に目を向ける。それだけで、あなたの5年後、10年後の髪は大きく変わります。
パサついて疲れて見える髪か、ツヤがあって生き生きとして見える髪か。どちらの自分でいたいかは、あなたが今日選ぶシャンプー次第です。プロとして、私はあなたの髪がもっと輝くことを心から願っていますよ。
もちろん、髪質は一人ひとり違うもの。自分の髪に本当に合った成分が何なのか、悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。プロはあなたの髪の履歴を一番よく知っているパートナーですからね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも、皆さんの髪が少しでも美しくなるお手伝いができるような情報を発信していきますので、よろしくお願いします。


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