こんにちは、現役美容師のKAZUです。
ハサミを握り続けて20年以上、これまで何万人もの髪を見てきました。そんな僕が、大人の男女に声を大にして言いたいことがあります。
「高い美容液を顔に塗りたくる前に、まず自分の髪を見てごらん?」って。これ、ちょっと辛口だけど、本当に大事なことなんです。
どれだけメイクを頑張って、高級なシワ改善クリームを塗って、お洒落な服を着ていても、髪がパサパサでゴワついているだけで、一気に老けて見えます。逆に、髪にさえ「ツヤ」があれば、それだけで見た目年齢はマイナス10歳なんて簡単にいっちゃうんです。これ、大げさでもなんでもなく、人間の視覚がそうなっているから仕方ないんですよね。
「もう30代だし」「40代だから髪質が変わったのは諦めてる」なんて思っているなら、大間違い。ツヤは、今からでも作れます。今回は、キャリア20年の僕だからこそ言える、大人の美髪作りの本音と新常識を、包み隠さずお伝えしますね。
なぜ髪のツヤだけで10歳も若返るのか
街を歩いているとき、後ろ姿から「あ、若くて素敵な人だな」と思って追い越したら、意外と自分と同世代だった、なんて経験ありませんか? そのとき、あなたの脳はどこを見て「若い」と判断したんでしょう。そう、間違いなく「髪のツヤとまとまり」なんです。
人間の目は、光がキレイに反射している場所に「若さ」や「生命力」を感じるようにできています。10代や20代前半の髪がなぜ美しいかというと、1本1本が丸くて真っ直ぐで、光が鏡のように綺麗に反射するから。これを専門的じゃない言葉で言うと、「ツヤがある状態」ですね。
ところが30代を過ぎると、肌と同じように髪も衰えます。光が綺麗に反射しなくなるんです。カサついたお肌にファンデーションが乗りにくいのと同じように、髪の表面がガタガタになって光が乱反射してしまう。これが「老けて見えるパサつき髪」の正体です。でも裏を返せば、この光の反射さえ味方につければ、誰でも一瞬で10歳若返ることができるんです。肌を劇的に変えるのは時間がかかるけれど、髪のツヤを出すのは、正しいやり方さえ知っていればそれほど難しいことじゃないんですよ。
30代から髪のツヤが消え去る残酷な現実
「昔はシャンプーなんて何を使ってもサラサラだったのに……」とため息をついているあなた。当たり前です、10代と30代、40代では髪を取り巻く環境が全く違います。
年齢を重ねると、女性ホルモンの変化や頭皮の血流不足によって、生えてくる髪そのものの体力が落ちていきます。専門的に言うと色々ありますが、要するに「髪の中身がスカスカになりやすくなる」ということ。中身が詰まっていない髪は、当然うねりやすくなります。この「うねり」こそが、大人のツヤを奪う最大の犯人なんです。
若い頃のストレートな髪と違って、うねった髪は表面が凸凹しています。凸凹しているところに光が当たっても、あちこちに光が散らばってしまって、綺麗なツヤには見えません。さらに、若い頃と同じような「洗浄力の強すぎるシャンプー」を使い続けて、必要な油分まで根こそぎ奪い取っている人が多すぎる。これじゃあ、砂漠に水を一生懸命スプレーしているようなものです。まずは、自分の髪が「昔とは違うデリケートな状態」になっていることを自覚してくださいね。
大人のツヤ髪を育てるシャンプーの新常識
じゃあ、どうすればいいのか。まずは毎日のホームケア、その筆頭である「シャンプー」から見直しましょう。ここを間違えている人が9割です。
まず、ドラッグストアで「スッキリ洗える!」「頭皮の脂をごっそり落とす!」みたいなキャッチコピーの安いシャンプーを使っているなら、今すぐやめてください。それは食器洗い洗剤で髪を洗っているようなものです。30代以降の頭皮と髪に必要なのは、マイルドな洗浄力と、適度な保湿。髪の成分に近い「アミノ酸系」の洗浄成分が入ったシャンプーを選んでください。裏の成分表示を見て、「ココイル〜」とか「ラウロイル〜」と書かれているものが目安です。
そして、洗い方も重要。ガシガシと髪の毛同士をこすり合わせるように洗っていませんか? 髪が濡れているときは、髪の表面の「ウロコ(キューティクル)」が開いていて、ものすごく傷つきやすい状態です。そこでこすり合わせたら、ウロコがボロボロに剥がれ落ちてしまいます。シャンプーは「頭皮を指の腹で優しくマッサージするように洗う」のが正解。髪自体は、泡が流れるだけで十分に汚れが落ちます。ゴシゴシ洗うのは今日限りで卒業しましょう。
ドライヤーの使い方ひとつでツヤは作れる
お風呂上がりのドライヤー、まさか「適当にバサバサ乾かして終わり」にしてないですよね? もしそうなら、ものすごくもったいないことをしています。ドライヤーこそ、自宅で最も簡単にツヤを作る魔法の道具なんです。
髪の表面にはウロコ(キューティクル)があると話しました。このウロコは、根元から毛先に向かって、魚のウロコのように重なり合って生えています。ということは、ドライヤーの風をどこから当てればいいか、わかりますよね?
正解は「上から下(根元から毛先)」です。多くの人が、早く乾かしたいからと下から上に向かって風を当てたり、ドライヤーをめちゃくちゃに振り回したりしています。これだとウロコがめくれ上がってしまい、乾いたときにゴワゴワ、パサパサの仕上がりになってしまいます。
髪を乾かすときは、ドライヤーを常に頭の上の方に持ち、斜め上から毛先に向かって風を当ててください。そして、手ぐしで髪を少し引っ張るようにして、優しく伸ばしながら乾かすこと。これだけで、めくれていたウロコがピタッと綺麗に整って、見違えるようなツヤが出ます。最後に「冷風」を全体に当てて髪を冷やすと、その整った状態がキープされます。これ、今夜からできる超強力な裏技ですよ。
プロが物申す!「間違ったヘアケア」の罠
「私、毎日ちゃんと高いヘアオイル塗ってます!」というそこのあなた。ちょっと待ってください。そのオイル、塗りすぎて髪が「ギトギト」になっていませんか?
最近流行りの重めのヘアオイル。確かに塗れば一時的にしっとりするし、ツヤが出たように見えます。でも、それってただ油でベタベタに濡れているだけじゃないですか? 乾いたときに触ってサラサラしていない、夕方になると頭皮が匂う、髪がペタンコになる……。これは「オイルの塗りすぎによる窒息状態」です。髪に油分を補給するのは大切ですが、それはあくまで水分がしっかり髪の中に閉じ込められているのが前提です。水分がないパサパサの髪に油だけ塗っても、ただの「油を吸った枯れ葉」です。
さらに恐ろしいのが「自然乾燥」です。「ドライヤーの熱は髪に悪いから、自然乾燥にしてます」なんて都市伝説を信じている人、いませんよね? 自然乾燥は、髪のウロコが開いたままの状態が長く続くため、髪の内側の水分や栄養がダダ漏れになります。しかも頭皮に雑菌が繁殖して、臭いや抜け毛の原因にもなる。ドライヤーの熱よりも、濡れたまま放置するダメージの方が100倍怖いです。お風呂から上がったら、1分でも早くドライヤーで乾かしてください。これが大人の鉄則です。
サロンだからこそできる大人のツヤ髪への近道
ここまでホームケアの大切さを話してきましたが、どうしても自分でやるのには限界があります。だって、髪のダメージやうねりの原因は人それぞれ違うから。そんなときは、やっぱりプロである僕たち美容師を頼ってほしいんです。
特に30代を過ぎてからのカラーやトリートメントは、若い頃と同じ感覚で選んではダメ。ただ「明るくしたいから」「流行りの色だから」でカラーを繰り返すと、髪の体力はあっという間にゼロになります。今は、髪をケアしながら染められる「オイルカラー」や、髪の内部を補強してくれる「酸熱トリートメント」など、大人の髪に特化した素晴らしいメニューがたくさんあります。
サロンでのケアは、いわば「お肌の美容皮膚科」みたいなもの。セルフケアでは絶対に届かない髪の深部まで栄養を届け、うねりを落ち着かせることができます。2ヶ月に1回、プロの手による適切なメンテナンスを行うだけで、普段のホームケアの効果が何倍にも跳ね上がりますよ。
ツヤ髪をあきらめないで
いかがでしたか? 髪のツヤって、生まれ持った遺伝だけで決まるわけじゃないんです。30代からでも、40代からでも、正しい知識と少しのコツさえ掴めば、誰でも確実に「見た目年齢マイナス10歳」の美髪を手に入れることができます。
「最近、何だか老けて見えるな……」と鏡の前でため息をつくくらいなら、まずは今日のドライヤーの当て方から変えてみてください。髪が変わると、顔の印象が明るくなり、メイクが楽しくなり、人に会うのが嬉しくなります。髪には、それくらい人生を変えるパワーがあるんです。
とはいえ、自分の髪質に本当に合うシャンプーやケア方法は、ネットの情報だけでは判断しにくいもの。もし髪に深い悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。信頼できるプロなら、あなたの髪質やライフスタイルに寄り添った最適なアドバイスをくれるはずです。
今回のブログが、あなたの美髪ライフの第一歩になれば嬉しいです。これからも、大人世代のリアルな髪の悩みに寄り添った発信をしていきますので、よろしくお願いします! 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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