「ノンシリコン」で髪がボロボロ?美容師歴20年の僕が断言する、実はシリコンが必要な人の特徴

ヘアケア知識

こんにちは、現役美容師のKAZUです。

美容師として20年以上、のべ数万人以上の髪を触ってきましたが、最近つくづく思うことがあるんです。それは「みんな、広告やネットの情報を信じすぎじゃない?」ってこと。特に、ここ10年くらい続いている『ノンシリコン信仰』。これには正直、現場の人間として「ちょっと待った」と言わざるを得ません。

「ノンシリコン=髪に良い」「シリコン=悪」みたいな極端な考え方が広まったせいで、逆に髪をボロボロにしてしまっている人が本当に多いんです。今日は、プロの視点から少し辛口に、でもあなたの髪を本気で守るために、シリコンの真実についてお話ししようと思います。

ノンシリコンブームの裏側にある残酷な真実

そもそも、なんでこんなにノンシリコンがもてはやされるようになったか分かりますか?それは、メーカーが「新しい売り文句」を欲しがったからです。シリコンという、安価で非常に優秀なコーティング剤を「悪者」に仕立て上げることで、新しい付加価値をつけた高いシャンプーを売りたかった。ただそれだけのことなんです。

もちろん、ノンシリコンが合う人もいます。でも、30代から50代という、髪に変化を感じ始める世代の皆さんが盲目的にノンシリコンを選ぶのは、実はかなりリスキーな行為なんですよ。なぜなら、年齢を重ねた髪は、若い頃よりもずっと脆くて繊細だからです。それを保護膜(シリコン)なしで洗うのは、裸で戦場に飛び出すようなもの。はっきり言って、無謀です。

シリコンが悪者にされた最大の嘘を暴く

よく「シリコンが毛穴に詰まってハゲる」とか「美容液の浸透を邪魔する」なんて言われますが、これ、全部デタラメですからね。シリコンは網目状の構造をしているので、皮膚呼吸を妨げることもなければ、毛穴に詰まることもありません。もし本当に詰まるなら、シリコンが配合されているファンデーションや日焼け止めを使っている顔中、ニキビだらけになってしまいますよね?

シリコンの役割は、髪の表面にあるキューティクルを保護し、摩擦から守ること。そして、指通りを滑らかにしてツヤを出すことです。この「摩擦から守る」という機能が、特に大人世代には不可欠なんです。髪同士がこすれ合うだけでダメージを受ける世代にとって、シリコンは頼もしいボディガードなんですよ。

ノンシリコンを使って「髪が綺麗になった」と勘違いする理由

ノンシリコンを使い始めた直後は、髪が軽くなったように感じて「お、いいかも?」と思うかもしれません。でも、それは単に今まで蓄積していたコーティングが剥がれて、素髪が剥き出しになっただけ。そのまま使い続けると、数週間後にはキシキシ、パサパサ、枝毛だらけ……なんてことになりかねません。特に洗浄力の強いノンシリコンシャンプーを使っている場合、髪の栄養分を根こそぎ持っていかれますよ。

実はシリコンが必要な人の特徴

さて、ここからが本題です。僕がお客様の髪を見て「あ、この人は絶対にシリコン入りのケアが必要だな」と断言する人の特徴を挙げます。もし自分に当てはまっていたら、今すぐシャンプー選びを見直してください。

カラーや白髪染めを定期的にしている人

30代を過ぎれば、白髪染めやおしゃれ染めは欠かせませんよね。でも、薬剤を使っている時点で、髪のキューティクルは必ず傷んでいます。キューティクルが剥がれかけた状態の髪にノンシリコンを使うと、洗髪中の摩擦でさらにダメージが加速します。染料の流出も早まり、せっかくのカラーもすぐに色落ちしてしまいます。色持ちを良くし、手触りを維持したいなら、シリコンによる適切なコーティングは必須です。

髪が太くて硬い、あるいは広がりやすい人

いわゆる「剛毛」タイプの人や、湿気で爆発しやすい髪質の人にとって、ノンシリコンは天敵です。ノンシリコンは髪を軽くふんわりさせる特性がありますが、それは言い換えれば「まとまりを捨てる」ということ。広がりを抑え、しっとりとした質感を出すには、シリコンの重みと滑らかさがどうしても必要なんです。無理にノンシリコンを使って、毎日アイロンで必死に抑え込もうとする方が、よっぽど髪を痛めていますよ。

ロングヘア、あるいはセミロング以上の長さがある人

髪の毛先は、生えてから数年が経過している「ベテラン」です。根元付近は元気でも、毛先は長年の摩擦や紫外線でボロボロ。その毛先をノンシリコンで洗うのは、あまりにも酷です。指通りが悪くなれば、ブラッシングの時に髪を引っ張ってしまい、それが原因で切れ毛が増えるという悪循環に陥ります。長い髪を綺麗に保ちたいなら、シリコンの力を借りて滑りやすくしておくのが鉄則です。

40代を過ぎて髪に「ツヤ」がなくなってきたと感じる人

悲しいかな、人間は加齢とともに髪の油分が減り、髪の断面が歪んできます。これが「エイジング毛」特有のうねりやパサつきの原因です。健康な若い髪なら自前の油分で光を反射してツヤが出ますが、大人世代の髪はそうはいきません。人工的にでもツヤを補ってあげないと、実年齢より老けて見えてしまいます。シリコンは、失われたツヤを即座に補填してくれる、大人世代の救世主なんです。

シャンプー選びで失敗しないための「KAZU流」の考え方

じゃあ、何を選べばいいの?って話になりますよね。僕がおすすめするのは「ノンシリコンかシリコン入りか」という二極論で考えないことです。大切なのは「成分のバランス」と「自分の髪の状態」を一致させること。

最近は、シャンプーはノンシリコンで地肌をスッキリ洗い、トリートメントはシリコン入りで毛先をしっかり保護するという「ハイブリッド型」が主流です。これなら、地肌のベタつきを抑えつつ、髪のダメージもケアできます。あるいは、シリコンの種類自体も進化していて、お湯で簡単に落ちる軽い質感のものも増えています。一概に「シリコン=重い」というわけでもないんです。

安価な市販品には注意が必要

ここで一つ釘を刺しておきますが、ドラッグストアで売られている極端に安いノンシリコンシャンプーには注意してください。シリコンを抜いた代わりに、安価で刺激の強い洗浄成分を大量に入れているケースが多々あります。これだと、ただ髪をバサバサにするだけで、地肌にも髪にも良いことなんて一つもありません。もしノンシリコンを選びたいなら、洗浄成分がマイルドなアミノ酸系の、少し良いお値段のものを選ぶのが最低条件です。

髪の悩みは「流行」ではなく「現実」で解決する

ネットでバズっている情報や、有名なモデルさんが使っているという言葉に惑わされないでください。あの人たちの髪質と、あなたの髪質は違います。そして、広告は「商品を売るための言葉」であって、あなたの髪を救うための言葉ではありません。

20年美容師をやってきて思うのは、本当に綺麗な髪を維持している人は、自分の髪の弱点をよく分かっているということです。自分の髪に何が足りないのか、それを補うためにはどの成分が必要なのか。それを見極めるのが、僕らプロの仕事でもあります。

「シリコン=ダメ」という思い込みを一度捨ててみてください。あなたの髪が今、もしボロボロで悩んでいるのなら、それは「守り」が足りないサインかもしれませんよ。シリコンという頼れる味方を味方につけて、若々しいツヤ髪を取り戻してほしい。僕は本気でそう思っています。

最後に、一つだけ。ネットの記事を読んで自分一人で悩むよりも、もっと確実な方法があります。それは、あなたの髪を一番近くで見ている人に聞くことです。

悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。あなたの髪の履歴も癖も、僕たちは全部把握していますから。これからも、皆さんの髪がより美しくなるような情報を発信していきますので、よろしくお願いします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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