ドライヤーが苦痛?それはやり方が間違っているだけ
こんにちは、現役美容師のKAZUです。美容師としてハサミを握って20年以上。これまで何万人というお客様の髪に触れてきたけれど、カウンセリングで一番多く聞く悩みが「ドライヤーが面倒くさい」「時間がかかりすぎて嫌になる」っていう声なんだよね。
特に30代から50代の方は、仕事に家事に育児にと、とにかく忙しい。おまけに年齢とともに髪の質感が変わってきて、昔より乾きにくくなったと感じている人も多いはず。そこでみんな何をするか。手っ取り早く「高いドライヤー」を買いに走るんだ。数万円する最新モデルを買えば、魔法のように一瞬で髪が乾くと思っている。でもね、ぶっちゃけ言わせてもらうよ。どれだけ高級なドライヤーを使っても、あなたのその「乾かし方の習慣」が変わらなければ、時間は大して変わらないし、髪はどんどん傷んでいく一方なんだ。
20年かけて僕がたどり着いた結論はシンプル。ドライヤー時間を半分にして、かつサロン帰りのようなツヤを出すなら、「タオルで9割終わらせる」こと。これに尽きる。今日は、明日からあなたのバスタイム後の常識が180度変わる話をしようと思う。少し辛口になるかもしれないけど、本気で髪を綺麗にしたいなら最後まで付き合ってくれよな。
ドライヤーは「乾かす道具」ではなく「仕上げる道具」だと心得ろ
まず、みんなの意識を根本から叩き直したい。多くの人は、お風呂上がりにポタポタ水が垂れるような状態でドライヤーを握る。これはプロの視点から見ると、フルマラソンを全力疾走した後に、さらに全力で100メートル走をさせられているようなもの。髪にとっては地獄なんだ。濡れた髪は、キューティクルが開いていて一番無防備な状態。そこに長時間、ドライヤーの熱風を当て続けることがどれだけのリスクか、考えたことはあるかな?
ドライヤーの役割は、本来「髪に残ったわずかな水分を飛ばして形を整えること」にある。つまり、メインの仕事はタオルが担うべきなんだ。タオルでしっかり水分を取っておけば、ドライヤーを当てる時間は劇的に短くなる。熱によるダメージも最小限で済む。いいかい、ドライヤーを長く使うことは自ら髪をパサつかせ、老化を早めているのと同じなんだよ。今日からドライヤーは「最後の仕上げ」に使うもの、と脳に刻んでほしい。
ゴシゴシ擦るのは髪への暴力でしかない
タオルドライが大事だと言うと、今度は必死になって頭をガシガシと激しく擦る人がいる。これ、絶対にやめてくれ。30代を過ぎてからの髪は、あなたが思っている以上に繊細だ。女性の肌と同じ。洗顔後の顔を雑巾みたいにゴシゴシ拭く人はいないだろ? なのに、なぜ髪にはそんな乱暴なことができるんだい?
濡れた髪同士が摩擦を起こすと、キューティクルはボロボロに剥がれ落ちる。それが枝毛や切れ毛の原因になり、ツヤを根こそぎ奪っていく。プロから言わせれば、それはセルフ拷問みたいなものだ。タオルドライで必要なのは「摩擦」ではなく「圧迫」と「吸収」。これさえ守れば、髪の寿命は確実に伸びるんだ。
頭皮の水分を「吸い出す」イメージを持て
じゃあ、どうすればいいのか。まずはタオルを頭全体に被せて、指の腹を使って頭皮の水分をタオルに吸わせるように押し当てるんだ。髪の毛先を拭く前に、まずは「土台」である頭皮。ここが一番乾きにくい。根元の水分が残っていると、それが毛先に伝っていつまでも乾かない原因になる。頭皮をマッサージするような感覚で、優しく、でも確実に水分をタオルに移動させていく。これだけで、後のドライヤーの効率が全く変わってくるんだ。
毛先はタオルで挟んで優しく「プレス」する
次に毛先だ。毛先は絶対に擦らない。タオルで髪を優しく挟んで、手のひらでポンポンと叩くか、じわっと握り込む。それだけで十分水分は取れる。もし、これだけで水気が取れないというなら、それはタオルの質か、吸水力の限界だ。毛先を優しく扱うことは、未来のツヤ髪を育てるための「投資」だと思って丁寧にやってほしい。
道具選びをサボっているから時間がかかる
「タオルドライをしっかりやってるけど時間がかかる」という人は、そもそも使っているタオルを見直したほうがいい。ここで少し厳しいことを言うけど、家族が使い古してガサガサになった薄いタオルで髪を乾かそうなんて、効率が悪すぎるんだ。何年も使ったタオルは吸水力が落ちているし、繊維も硬い。そんなもので大切な髪を扱うなんて、僕には信じられないな。
最近は、美容師がプロデュースした吸水性の高いヘアドライ専用タオルがたくさん出ているよね。マイクロファイバーとか、厚手のコットンとか。ぶっちゃけ、5万円のドライヤーを買う予算があるなら、まずは3000円のいいタオルを数枚買ってごらん。その方が確実にドライヤー時間は短くなるし、髪も綺麗になる。道具を正しく選ぶのも、大人の美容のたしなみだよ。
プロが教える「タオル2枚使い」の裏技
もしあなたがロングヘアだったり、髪の量が多くて困っているなら、この「タオル2枚使い」を試してほしい。1枚目のタオルで全体の大まかな水分を取る。これはお風呂場から出る前でもいい。そして、着替えた後にもう一度、カラカラに乾いた「2枚目のタオル」で根元を中心に拭き直すんだ。
これが驚くほど効く。1枚目のタオルはある程度水分を吸うと飽和状態になるから、それ以上は吸ってくれない。そこで2枚目の登場だ。この「追いタオル」をすることで、ドライヤーをかける前の髪の状態が「湿っている」程度から「ほとんど乾きかけている」状態まで持っていける。ここまでくれば、ドライヤーなんて5分、10分で終わるはずだ。
ドライヤー時間を短縮すれば髪の悩みは解決する
ドライヤーの時間が短くなるということは、それだけ髪を熱にさらさないということ。30代から50代の方が抱える「うねり」「パサつき」「ボリューム不足」。これら多くの原因は、実は過度な乾燥(オーバードライ)にあることが多いんだ。タオルで9割終わらせる習慣が身につけば、髪の内部に適切な水分が残り、自然なツヤとまとまりが出てくる。高価なトリートメントに頼る前に、まずはこの「引き算の美容」をやってみてほしい。
最初は少し面倒に感じるかもしれない。でも、慣れてしまえばドライヤーを振り回し続けるよりずっと楽だし、何より翌朝の髪のコンディションが見違えるように良くなる。自分の髪を慈しむ時間は、自分自身を大切にする時間でもあるんだよ。
長々と話してきたけど、結局のところ、一番大切なのは自分の髪の状態を正しく知ることなんだ。この記事を読んで「私の場合はどうすればいいの?」と少しでも疑問に思ったら、遠慮せずにプロの力を借りてほしい。
悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。彼らはあなたの髪の履歴も癖も一番よく知っているパートナーなんだから。これからも、皆さんが毎日鏡を見るのが楽しくなるような情報を発信していくので、よろしくお願いします。最後まで読んでくれてありがとう!


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