濡れた髪をタオルでゴシゴシ拭くのは「大根おろし器」で擦るのと同じ!あなたの髪をボロボロにする恐怖の習慣

ヘアケア知識

こんにちは、現役美容師のKAZUです。

美容師を始めて20年以上、のべ数万人以上の髪を触ってきました。その中で、僕がお客様に必ずと言っていいほど聞く質問があります。「お風呂上がり、どうやって髪を拭いていますか?」と。すると、多くの方が「え? 普通にタオルでワシャワシャって……」と答えるんです。中には、男性なら頭を振るように激しく、女性なら毛束を両手で挟んで火を起こすみたいにゴシゴシ擦っているという人もいます。

ハッキリ言わせてください。それ、今すぐやめてください。あなたのその手は、自分の髪を「大根おろし器」にかけているのと同じです。せっかく高いシャンプーを使ったり、美容室でトリートメントをしたりしても、その後のタオルドライで台無しにしている人が多すぎる。今日は、僕が20年のキャリアをかけて、あなたの「美髪の常識」をぶち壊しにきました。少し耳が痛い話もあるかもしれませんが、本気で髪を綺麗にしたいなら、最後までお付き合いくださいね。

濡れた髪の無防備さを知っていますか

まず、大前提として知っておいてほしいのは、髪の毛は「濡れているときが一番弱い」ということです。髪の表面を覆っているキューティクルは、濡れると水分を含んで柔らかくなり、パカッと開いた状態になります。いわば、鎧を脱いで無防備な裸の状態になっているようなものです。

この「開いた状態」の髪は、摩擦にめちゃくちゃ弱い。それなのに、そこでタオルを使ってゴシゴシと力を入れて擦ったらどうなるか? 柔らかくなったキューティクル同士がぶつかり合い、削れ、剥がれ落ちていきます。これが、僕が「大根おろし器で擦っているのと同じ」と言う理由です。一度剥がれたキューティクルは二度と元には戻りません。その結果、髪の中の栄養分や水分がダダ漏れになり、パサつき、うねり、枝毛のオンパレードになるわけです。

ゴシゴシ拭くのが「大根おろし器」と言われる理由

大根おろしって、鋭い突起に野菜を押し付けて削り取りますよね? タオルの繊維も、顕微鏡レベルで見れば凹凸があります。特に、使い古してゴワゴワになったタオルなんて、髪にとっては凶器でしかありません。濡れて弱りきった髪の表面を、その硬い繊維で力任せに往復させる……想像しただけで、僕は美容師として悲鳴を上げたくなります。

キューティクルはガラス細工のようなもの

キューティクルを魚のウロコに例えることがありますが、濡れている時はもっと繊細。例えるなら、薄いガラス細工のようなものです。丁寧に扱えばキラキラと光を反射して美しいツヤを出してくれますが、乱暴に扱えば簡単に粉々に砕けます。30代を過ぎて「最近、髪のツヤがなくなったな」と感じているあなた。それは年齢のせいだけじゃなく、日々のタオルドライという名の「破壊活動」が原因かもしれませんよ。

その一瞬の「手抜き」が数ヶ月後の悲劇を生む

お風呂上がりは疲れているし、早く髪を乾かして寝たい。その気持ちは分かります。だからと言って、タオルでガシガシやって「水分を絞り出す」ような拭き方をするのは、最悪の時短術です。なぜなら、そこで髪を傷めると、髪の表面がデコボコになって、かえってドライヤーの風が均一に当たらず、乾きにくくなるからです。おまけに、翌朝の寝癖はひどくなるし、セットにも時間がかかる。結局、一瞬の手抜きがその後の大きな負担になって返ってくるんです。

老け見えの原因はツヤのなさ

30代から50代にかけて、見た目印象を左右するのは「顔の造形」以上に「髪のツヤ」です。どんなに綺麗にメイクをして、おしゃれな服を着ていても、髪がバサバサだと一気に老けて見えます。逆に、髪に天使の輪があるだけで、5歳、いや10歳は若く見えるものです。ゴシゴシ拭きは、自ら進んで「老け見え」の道を選んでいるようなもの。もったいないと思いませんか?

カリスマが教える正しいタオルの使い方

じゃあ、どうすればいいんだよ!って思いますよね。答えはシンプルです。「擦る」のをやめて、「吸わせる」んです。これがプロが現場でも徹底している鉄則です。難しいテクニックなんて一つもありません。ただ、意識を変えるだけです。

擦らずに「吸わせる」のが鉄則

まず、お風呂場を出る前に、手で優しく髪の水分を握って落とします。その後、タオルを頭に乗せ、指の腹を使って地肌の水分を優しく「ポンポン」と押さえるように拭いてください。毛先に関しては、タオルで優しく包み込み、ギュッギュッと握るだけ。これだけでいいんです。タオルを左右に振ったり、上下にこすり合わせたりする必要は全くありません。「私の髪、今までいじめてごめんね」という気持ちで、赤ちゃんの肌を拭くように扱ってあげてください。

タオル選びで髪の運命が変わる

ここで一つ、道具のアドバイスを。もしあなたがまだ「実家から持ってきたようなゴワゴワの綿タオル」を使っているなら、今すぐそれを雑巾に回して、髪専用のタオルを買ってください。最近はマイクロファイバーなどの吸水性に優れた、髪に優しいタオルがたくさん出ています。

吸水性が高いタオルを使えば、髪に当てるだけで水分をグングン吸ってくれます。そうすれば、ドライヤーの時間も劇的に短くなる。摩擦も減る。いいことしかありません。数千円の投資で、毎日のストレスが減り、髪が綺麗になるなら安いものだと思いませんか? 髪に悩む30代以降の男女こそ、こういう「自分をいたわる道具」にこだわってほしいんです。

ドライヤーを時短するための本当のコツ

タオルドライを正しく行うと、実はドライヤーの時間が半分くらいになります。水分を「拭き取る」のではなく、タオルに「移動させる」イメージで行うと、髪の表面に余計な水分が残らなくなります。地肌がしっかり乾いていれば、ドライヤーの熱も通りやすくなる。熱ダメージも最小限に抑えられる。まさに、タオルドライこそが美髪づくりの土台なんです。

たまに「ドライヤーは髪が傷むから自然乾燥です」なんて言う人がいますが、それも大きな間違い。自然乾燥はキューティクルが開いたままの状態が長く続くので、もっと傷みます。正しいタオルドライからの、即ドライヤー。これが鉄板のルーティンです。

髪を大切にすることは自分を大切にすること

ここまで少し辛口に書いてきましたが、僕が言いたいのは「髪はあなたの鏡だ」ということです。毎日忙しくて、つい自分自身のケアを後回しにしてしまう。その焦りや疲れが、髪をゴシゴシ拭くという乱暴な動作に表れていませんか?

ほんの数分、髪を優しく扱う時間を持つ。それは、自分自身を大切に扱う時間を持つということでもあります。髪が変われば、鏡を見るのが楽しくなります。鏡を見るのが楽しくなれば、笑顔が増えます。笑顔が増えれば、あなたの魅力はもっともっと輝き出します。髪の悩みは、正しい知識と少しの優しさで必ず解決できますよ。

もし、自分の髪にどんなタオルが合うのか、今のダメージ状態はどうなのか、具体的な悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。彼らはあなたの髪のパートナーですから、きっと親身になってアドバイスをくれるはずです。僕も、全国の悩める皆さんの髪が少しでも美しくなることを心から願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからもあなたの髪がもっと輝くための本音をお届けしていきますので、よろしくお願いします。

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