こんにちは、現役美容師のKAZUです。キャリアも20年を超え、これまでに何万人もの髪に触れてきました。30代から50代の大人世代のお客様から、毎日リアルな髪の悩みを相談されています。
さて、突然だけど質問です。あなたは毎朝、鏡の前で「うわ、また髪がボサボサ…」「毛先が絡まってクシが通らない!」ってイライラしていませんか?「高いシャンプーを使っているのに、どうして朝はこんなに髪が荒れるの?」って悩んでいるなら、ちょっと胸に手を当てて考えてみてほしい。それ、もしかして「枕」のせいかもしれませんよ。
今回は、最近SNSなんかでも大バズりしている「シルクのナイトキャップ」について、プロの僕が忖度なしの「本音」で語らせてもらいます。効果はあるのか、それともただの流行りなのか。辛口だけど、あなたの髪を本気で綺麗にするためのアドバイス、しっかり受け取ってくださいね!
朝の「鳥の巣ヘア」にうんざりしているあなたへ
毎日仕事に家事に忙しい30代〜50代。朝の1分1秒はめちゃくちゃ貴重ですよね。それなのに、起きた瞬間に髪が絡まりまくって、それをほどくところからスタートするなんて、それだけでテンションが下がりますよね。しかも、無理にクシを通そうとして「ブチブチッ」と切れるあの音……。あれ、髪の悲鳴ですからね。
「私の髪質が悪いから」「年齢のせいだから仕方ない」って諦めていませんか? いやいや、ちょっと待って。実はその原因、あなたの髪質そのものよりも、寝ている間の「頭の動き」にある可能性が極めて高いんです。人間は一晩に何十回も寝返りを打ちます。その間、あなたの髪はずっと枕に押し付けられ、こすられ続けているんですよ。
寝ている間の髪は「やすりがけ」されているようなもの
ここで少し、恐ろしい現実をお話ししますね。私たちは寝ている間、無意識のうちに頭を動かしています。一般的な綿(コットン)やポリエステルの枕カバーの上で髪がこすれると、どうなると思いますか?
答えは「大摩擦祭り」です。顕微鏡で見たら、髪の表面のキューティクルが、まるでやすりで削られているかのようにボロボロに剥がれ落ちているんです。これ、大げさでも何でもなく、事実です。
なぜ枕との摩擦がそんなにヤバいのか
綿の繊維って、実は顕微鏡で見るとかなりザラザラしていて、水分を吸い取る力が強いんです。つまり、髪に必要な水分や油分を枕カバーがどんどん奪っていき、さらに乾燥した状態で髪同士がこすれ合う。これで髪が絡まないわけがないんです。
特に、寝返りを打つたびに髪が引っ張られ、それが「切れ毛」や「枝毛」の原因になります。朝起きて枕元に抜け毛や切れ毛がたくさん落ちている人は、まさに寝ている間の摩擦に髪が負けている証拠です。
30代を過ぎると髪の「体力」が落ちてくる
「20代の頃はこんなに絡まなかったのに…」と思うかもしれません。そりゃそうです。10代や20代前半の髪は、自己修復はしなくても「体力(ハリ・コシ・水分量)」がたっぷりあります。多少の摩擦なんて跳ね返すパワーがあるんです。
でも、30代を過ぎ、40代、50代になると、女性ホルモンの変化や頭皮のエイジングによって、生えてくる髪自体が細く、乾燥しやすくなります。つまり、髪の「防御力」が著しく低下している状態。そんなデリケートな大人の髪を、毎晩ザラザラした枕カバーでこすり倒していたら、そりゃ髪もボロボロになりますよって話です。
いま話題のシルクナイトキャップって本当に効果あるの?
そこで救世主として登場したのが「シルクのナイトキャップ(ヘアキャップ)」です。SNSで美容垢の人たちがこぞって絶賛しているし、私のサロンでも「本当に効果あるんですか?」ってよく聞かれます。
美容師としての結論をハッキリ言いますね。
「はい、めちゃくちゃ効果あります。ただし、正しく使えばね!」
これが本音です。おまじないでも何でもなく、物理的・生理的な理由できちんと効果が出るアイテムなんですよ。
シルクキャップが髪に良い科学的な理由
なぜシルク(絹)が良いのか。理由は主に3つあります。
1つ目は「圧倒的な摩擦の軽減」。シルクは繊維がものすごく細くてなめらか。摩擦係数が綿に比べて格段に低いんです。髪がシルクに包まれていれば、どんなに寝返りを打っても髪同士がこすれず、枕との摩擦からも100%守られます。
2つ目は「優れた保湿性」。シルクは人間のお肌に近い成分(タンパク質)でできていて、吸湿性と放湿性のバランスが神がかっています。乾燥を防ぎつつ、余分な湿気は逃がしてくれる。つまり、髪に適度な潤いをキープしたまま朝を迎えられるんです。朝起きてキャップを外した瞬間、髪が「しっとり、ツルツル」しているのはこのおかげです。
3つ目は「静電気の防止」。乾燥した髪がこすれ合うと静電気が起きて、さらに髪が広がりますが、シルクは静電気が起きにくい素材なんです。これだけでも、広がりやすい髪質の人には大きなメリットになります。
ぶっちゃけ、全員におすすめできるわけじゃない
ここまで大絶賛しておいてアレですが、美容師としての本音を言うと、実は全員に100点満点でおすすめできるわけではありません。ここは辛口にいかせてもらいますね。
まず、髪が短いショートヘアの人。被ること自体は悪くないんですが、朝起きた時に変な「寝癖」がつきやすいです。キャップの中に髪を収める関係上、毛流れが変な方向に固定されちゃうことがあるんですよね。ショートの人は、被り方にかなりのコツが必要です。
それから、頭が蒸れやすい人や、お肌が超デリケートな人。シルク自体は肌に優しいですが、おでこのゴムの部分が痒くなったり、夏場に頭皮がムレて痒みが出たりすることがあります。いくら髪に良くても、頭皮環境を悪くしたら本末転倒ですからね。
シルクキャップの落とし穴と正しい使い方
もしあなたが「よし、シルクキャップ買ってみよう!」と思ったなら、ちょっと待って。プロから言わせてもらうと、使い方を間違えると髪を綺麗にするどころか、逆に「髪と頭皮を痛める凶器」に変貌します。ここ、テストに出るくらい重要なのでよく聞いてくださいね。
生乾きで被るのは「雑菌の温床」を作る自殺行為
これ、本当に一番やっちゃいけないやつです。「夜遅くて眠いから、なんとなくドライヤーして、まだ中の方が湿ってるけど被っちゃえ!」……はい、アウト。絶対にやめてください。
髪が濡れている、あるいは湿っている状態というのは、キューティクルが開きっぱなしで一番傷つきやすい状態です。そんな状態でキャップの中に髪を押し込んだら、髪がつぶれて変な癖がつくだけじゃなく、キャップの中が「温湿度MAXのサウナ状態」になります。そう、頭皮の雑菌(カビの仲間など)が大繁殖する絶好の環境ができあがるんです。頭皮が臭くなったり、フケや痒みの原因になりますよ。
シルクキャップを被る大前提は「髪を根元から毛先まで100%完全に乾かすこと」。これ、約束してくださいね。
「被って寝る姿がちょっと…」という人への裏ワザ
お客様からよく言われる本音ナンバーワンがこれ。「先生、シルクキャップが良いのはわかったけど、あれ被ると給食のオバチャンみたいで、旦那やパートナーに見せるのが恥ずかしいんです…」という悩み。うん、わかります。見た目はちょっと、独特ですよね(笑)。
そんな人には、無理してキャップを被る必要はありません。代わりに「シルクの枕カバー」を使いましょう。これなら見た目もスマートですし、枕に頭を乗せるだけで摩擦を防げます。髪をキャップに入れる手間もないので、めんどくさがり屋さんにもぴったり。まずは枕カバーから始めてみるのも、プロとして大賛成の選択肢です。
美髪のプロが教える「夜の仕込み」三原則
シルクキャップや枕カバーは素晴らしいアイテムですが、それだけに頼っても髪は劇的には変わりません。大人世代の髪を本気で美しく保つためには、夜寝る前の「仕込み」がすべてです。最後に、20年のキャリアを持つ僕が、これだけはやってほしい基本のナイトルーティンをお伝えします。
とにかく「完全に乾かす」これが大前提
耳が痛いかもしれませんが、もう一度言います。お風呂上がり、スマホを見ながら自然乾燥させていませんか? 「ある程度乾いたからいいや」で終わらせていませんか?
髪は濡れている時間が長ければ長いほど、どんどんダメージを受けやすくなります。お風呂から上がったら、1秒でも早くドライヤーを持ってください。まずは根元をしっかり乾かし、その後、風を上から下(根元から毛先)に向かって当ててキューティクルを整える。これができているだけで、翌朝の髪のツヤが2倍は変わります。
アウトバストリートメントはケチるな
ドライヤーをかける前には、必ず洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)をつけてください。30代〜50代の髪は、水分も油分も足りていません。
細毛・軟毛の人は軽めのヘアミルク、太毛・硬毛・乾燥が激しい人はヘアオイルがおすすめです。ケチって少量しかつけない人がいますが、しっかり髪全体に行き渡る適量を使ってくださいね。このトリートメントが、熱や摩擦から髪を守るシールド(盾)になってくれます。
まとめ:未来の美髪は今夜の習慣で作られる
いかがでしたか? 毎朝の髪の絡まりの原因が、寝ている間の「摩擦」にあること、そしてその対策としての「シルクキャップ」の実力がお分かりいただけたかと思います。
美髪は一日にしてならず、です。どんなに高いサロントリートメントを月に1回したとしても、残りの29日の夜に髪をボロボロにいじめていたら、髪が綺麗になるはずがありません。毎晩のちょっとした意識改革と、シルクキャップのようなお助けアイテムを賢く使うことで、あなたの髪は必ず応えてくれます。数ヶ月後、「あれ?最近朝のブローがめちゃくちゃ楽だな」って実感する日がきっと来ますよ。
もちろん、髪質や頭皮の状態は十人十色です。ネットの情報だけで判断せず、自分の髪に本当に必要なケアを知るためには、プロのカウンセリングが一番。悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。あなたの髪の状態を一番よく知っている信頼できるパートナーですからね。
これからも、皆さんの髪の悩みに寄り添った、本音のヘアケア情報を発信していきます。読者の皆様、これからもお役に立てるような記事をお届けしますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。それでは、今夜も素敵なヘアケアタイムを!

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