大人髪の天敵「老け見え」を回避する唯一の選択
こんにちは、現役美容師のKAZUです。早いもので、ハサミを握り続けて20年以上が経ちました。これまで数えきれないほどのお客様の髪に触れてきましたが、30代を過ぎ、40代、50代と年齢を重ねるごとに、皆さんの悩みが「ダメージ」から「老け見え」にシフトしていくのを肌で感じています。
「最近、何をやってもパッとしない」「昔と同じ巻き方をしているのに、なんだか古臭い」……そんな風に感じていませんか?正直に言わせてもらうと、それ、使っている「コテ」のサイズのせいかもしれません。多くの人がなんとなく選んでいるコテですが、実は大人世代にとって、ここが運命の分かれ道なんです。
20年のキャリアの中で、僕は一つの確信に至りました。大人の髪を最も美しく、そして若々しく見せる最強のコテは、32mm一択です。なぜ他のサイズではダメなのか、なぜ32mmが「神」なのか。今日はプロの視点から、少し辛口に、でも皆さんの髪を心から想って本音をぶつけたいと思います。
なぜ26mmでも38mmでもなく32mmなのか
まず、世の中には主に26mm、32mm、38mmといったラインナップがありますが、大人世代が一番やってはいけないのが「26mmで細かく巻くこと」です。これ、本当に今すぐやめてください。20代の頃の感覚で、しっかりカールをつけようとして細いコテを選ぶと、今のあなたの髪質では「昭和の授業参観」みたいな、古臭くて痛々しい印象になってしまいます。
大人になると、髪の水分量が減り、一本一本が細くなります。そこに細いコテで強いカールをつけてしまうと、髪が横に広がってボリュームは出るものの、質感はパサパサ、顔まわりはガチャガチャ……。これが「老け見え」の正体です。カールが強すぎると、今のトレンドである「抜け感」や「ツヤ感」が一切消えてしまうんですよ。
じゃあ、太い38mmならいいのかというと、これもまた罠があります。38mmは、毛量が多くてコシがある若い子が使えば韓国アイドルのような「女神ヘア」になりますが、髪のコシが弱まってきた30代以降が使うと、巻いたそばからカールがダレます。お昼休みには「ただの寝癖」に見えてしまうのがオチです。大人の髪には、ある程度のキープ力と、上品な曲線の両方が必要なんです。その絶妙なバランスを唯一叶えてくれるのが、32mmというサイズなんですよ。
小さすぎるカールがおばさん化を加速させる理由
厳しいことを言いますが、カールが小さければ小さいほど、人の視線は「髪のうねり」に集中します。年齢とともに髪に「エイジング毛」特有のジリつきが出てきているところに、さらに細かいカールを足すとどうなるか。清潔感が失われ、一気に生活感が出てしまうんです。「しっかり巻いています感」が出るほど、大人世代は老けて見えます。32mmが作る「大きな、ゆったりとした曲線」こそが、肌を綺麗に見せ、余裕のある大人を演出してくれるんです。
太すぎると大人髪のコシのなさに負けてしまう現実
逆に太すぎるコテを使おうとする人に言いたいのは、「自分の髪の体力を過信しないで」ということです。38mm以上のコテで綺麗に形を維持するには、髪内部のタンパク質がしっかり詰まっている必要があります。悲しいかな、僕たちの髪は加齢とともにスカスカになっていきます。そんな髪に太いコテを当てても、形を記憶する力が足りません。結局、スプレーでガチガチに固める羽目になり、それこそ「老け見え」の最短ルートです。32mmなら、無理なく髪に形状を記憶させつつ、しなやかさを残すことができます。
道具選びでケチる大人は髪から老けていく
さて、サイズが決まったら次は「何を買うか」です。ここで「家電量販店で一番安いやつでいいや」と思ったあなた。その考えが一番危険です。20年美容師をやってきて断言できるのは、大人の髪ほど「道具の質」に左右されるものはないということです。
安いコテのプレートは、熱の伝わり方がムラだらけです。しかも、髪の水分を爆発させてしまうような粗悪な素材を使っているものも少なくありません。若い頃の健康な髪なら耐えられたかもしれませんが、今のあなたの繊細な髪に、そんな「武器」を向けないでください。表面のキューティクルがボロボロになり、ツヤが失われた瞬間に、あなたの見た目年齢はプラス5歳確定です。
大人が投資すべきは、プレートの質がいい高級機です。最近の高級ヘアアイロンは、当てるだけで髪の水分量を整えてくれるような魔法のような機能がついているものもあります。数千円をケチって、数万円分のトリートメント効果を台無しにするのは、あまりにも効率が悪すぎませんか? 32mmの良質なコテ一本あれば、向こう数年の「美」が約束されるんですから、ここはお金をかけるべきところです。
温度設定こそが究極のアンチエイジング
サイズと道具が完璧でも、使い方が間違っていたら台無しです。特に「温度」。これ、皆さんの多くが間違っています。サロンで見ていても、「180度、下手したら200度で巻いています」なんていう強者がいますが、正直、恐怖すら感じます。
大人髪の適正温度は、140度から160度です。「それじゃ形がつかない」と思うかもしれませんが、それは巻き方が早すぎるか、毛束を取りすぎているだけ。高い温度で一瞬で形をつけようとするのは、フライパンで高級肉を強火で焦がしているのと同じです。表面はカリカリ(パサパサ)、中は生(形がつかない)。最悪の結果です。
150度前後で、ゆっくりと熱を伝える。32mmのコテなら、これで十分美しい曲線が出ます。熱によるタンパク変性が起きると、髪はどんどん硬くなり、色が濁って見えます。透明感のある大人髪を維持したいなら、まずはコテの温度設定ボタンを160度以上に設定できないように心に鍵をかけてください。それが、10年後のあなたの髪を守ることに繋がります。
32mmを使いこなすためのちょっとしたコツ
「32mmがいいのはわかったけど、どうやって巻けばいいの?」という声が聞こえてきそうですね。大人の巻き髪の正解は「全部巻かないこと」です。これも20年の結論です。
特に30代以降は、毛先だけをクルンと巻くのはNG。それはお人形さんの巻き方です。僕がおすすめするのは、中間からアイロンを滑らせて、大きな「S字」を描くようなイメージ。32mmなら、このS字が一番綺麗に出ます。顔まわりの毛束だけ、後ろに流すようにリバース巻き(外巻き)にしてみてください。それだけで、お疲れ顔がリフトアップして見えるから不思議なものです。
また、トップのボリューム不足に悩んでいるなら、32mmのコテを根元近くにスッと入れて、上に持ち上げるように熱を当てるだけで、ふんわりとした立ち上がりが作れます。26mmだと「不自然な盛り」になり、38mmだと重さで潰れます。やっぱりここでも、32mmが最適解なんです。
あなたの髪はもっと美しくなれる
いろいろと辛口なことを書いてきましたが、結局のところ、僕が言いたいのは「自分の髪を諦めないでほしい」ということです。年齢を重ねることは、髪の悩みが増えることと同義かもしれません。でも、道具一つ、選び方一つで、その悩みはチャームポイントに変えることができるんです。
20年前、僕が美容師になりたての頃に流行っていたスタイルと、今のスタイルは全く違います。でも、「美しい髪には清潔感とツヤがある」という真理だけは変わりません。32mmのコテは、その真理に最も近づける魔法の杖だと僕は思っています。
自分の髪質に自信が持てない、どんな製品を選べばいいか分からない……そんな悩みがあれば、担当の美容師さんに相談するのが一番ですよ。あなたの髪の状態を一番よく知っているのは、目の前のプロですから。僕もブログを通して、これからも皆さんが「自分の髪が一番好き」と言えるようなお手伝いをしていきたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの明日の鏡の前を少しでも明るいものにするきっかけになれば幸いです。これからも役立つ情報を発信していきますので、よろしくお願いします!


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